あの時、私は見えたんだ。

緑の中に住む妖精たちを。

きっと誰も信じてくれない。

けれど、彼らは、生きていたんだ。

たくさん、たくさんの妖精が

緑の中で、自然の中で生きていたんだ。

目を閉じて風の音を聞いて、

風の優しを感じて。

川の流れる音、

虫が飛び交う音、

優しい時間が流れていたんだ。


もうすぐ落ちる太陽と、

色を薄紅色に変える空と景色。

あたりをたちまち涼やかな色に変えて、

そして、日が暮れていく。


この場所では、毎日同じ自然の摂理だが、

私にとっては大切な時間だった。

感じる事のなかった、
ゆっくりと流れる時間。

大切にしたかった。

あの場所で感じた自然の力。

忘れたくなかった。


空を見た時、私は思い出したんだ。

あの時感じた全ての事を・・・

忘れたくないと願ったあの時の感覚は

ちゃんと今でも私の中に生きていたよ。


目を閉じて、耳で、そして肌で感じた地球の生きる鼓動を

私は今でもちゃんと覚えているよ。





ゆっくり目を開けたら、ちゃんとたくさん生命の宿った妖精が、たくさん存在してたよ。
嘘じゃないよ。
確かにそこにいたんだよ。
きれいな場所にはちゃんと、あなたはいるんだね。

私とあなただけの秘密。