BRICSの脱米ドル加速デジタル通貨導入へ

 

BRICSは「独立した決済システム」を構築することが将来の重要な目標であり、中国とロシアが手を組み、デジタル通貨とブロックチェーンに基づく独自の決済システムの構築に乗り出したとされている。

 

 

ロシアと中国の「脱米ドル」加速、BRICSにデジタル通貨導入へ | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 

 

現在、主軸通貨は米ドルですが、脱米ドルが進めば米国の支配力が弱まります。

日本人の多くは米国を中心とした投資信託(オールカントリー、S&P500、NASDAQ100など)への投資を行っていますが、米国の支配力が弱まれば、これらの投資信託のパフォーマンスが低下するでしょうし、米国を除いて米国債を世界一保有している日本への影響は大きいと思われます。このまま米国に依存した投資を行っていて良いのか確認します。

 

 

 

 

BRICSとは                                

 

先進国のG7に対抗するため、新興国はBRICSを発足。当初は5か国であったが加盟国が拡大している。

 

「brics 加盟国」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)

 

 

世界人口は今後も増加する見込みだが、増加を牽引するのは新興国の人口増加である。G7と比較しBRICS(拡大)は人口では勝っており、GDPのシェアもBRICS(拡大)が伸ばしてきている。

 

「brics 加盟国」の検索結果 - Yahoo!検索(画像)

 

 

米ドルが基軸通貨でなくなった場合、それに代わって何が基軸通貨になるのでしょうか。

金に戻るのでしょうか。ビットコインが支持されるのでしょうか。

そこで、金、ビットコインの保有割合を確認していきます。

 

 

 

金(ゴールド)の保有割合

 

金の保有割合は米国が圧倒的に多いです。2020年のコロナ前の時点で中国が米国に対抗するため金を買いあさっているとの情報を耳にしたことがありましたが、前年比でみて明らかなように中国が物凄い勢いで金を購入しています。また、インド、ロシアの買い増しも凄いです。

米ドルの信用が低下した際、世界共通で価値が普遍である金がより価値を見出すかもしれません。そのことを裏付けるように主要先進国、成長性が著しい新興国での金の保有割合が増加しています。

ここで言いたいのは、米ドルの価値が低下し、金の価値が増加する方向になったとしても、金の保有割合が高い米国は優位にたてるということである。(しかしながら、新興国で徒党を組まれたら分かりませんが・・・)

 

世界の金保有量ランキング Let's GOLD (lets-gold.net)

 

 

 

ビットコインの保有割合

 

続いてビットコインの保有割合を確認します。

BRICSで開発しているデジタル通貨は、ビットコインの仕組みと同様にブロックチェーン技術を採用するとのことです。

ビットコインは怪しいものと思っている人も多いですが、ブロックチェーン技術は次世代を担う技術として評価されてきているものであり、2024年に入り、ビットコインの現物のETFが米国で承認されるなど、着実に進展してきています。デジタルゴールドと言われているビットコインが米ドルに代わる世界共通のマネーとなる日がくるかもしれません。そこで、ビットコインの国別の保有割合を確認します。

1位は圧倒的に米国になります。2位、3位も先進国となっています。ちなみに、2021年にビットコインを法定通貨としたエルサルバドルの保有は以下のとおりです。正直、エルサルバドルが保有でトップなら、米ドルからビットコインというのはあり得ないと思いますが、保有割合は米国がトップであるため、米ドルからビットコインという流れになっても、米国は強さを発揮することができますので、そのような流れになることも考えられるかと思います。

 

2024年04月13日  

https://jp.cointelegraph.com/news/us-government-largest-bitcoin-holdings-arkham

 

 

人口に占める暗号資産の保有割合ランキングは以下のとおり。(ビットコイン以外も含まれる)

米国は人口に占める保有割合は8位と国民への浸透が高いことに加えて、ビットコインの保有は世界一になっている。

 

暗号通貨の所有権データ – Triple-A

 

 

このように、米ドルからビットコインの流れになったとしても、米国は強さを発揮できるよう準備が進められています。

先日、トランプが暗号資産についても米国が1位でなければならないとの発言がありましたので、トランプが首相に返り咲いた際には、暗号資産について、米国でより一層力を入れられることになるのではないでしょうか。

 

 

 

BRICSによる脱米ドルの動きは、今後影響を及ぼす可能性がありますが、米国も金、ビットコインを十分に保有しており、どのような流れになっても、強さを発揮できるように準備されていることが窺われますので、引き続き、米国中心の投資を継続して問題ないと判断しました。(そうするしかないと判断しました)



引き続き、米国株に積立投資!!