
亀崎は江戸時代から、酒造りで栄えたところ。お旦那衆がたくさんいて、蔵が立ち並んで、芸者衆もおおくて、お座敷もいっぱい。遠浅の海岸が広がっていて、豪華さを競った山車をそこへ引き込んでの曳きまわしで有名でした。
ところが伊勢湾台風で大打撃を受け、立派な堤防が作られ、浜には入れなくなり、砂浜は埋立地になり消滅。20年間くらいは神社前の広場で曳き回しをしていました。
地元の熱意と、堤防の技術の進歩で、開閉式の扉がつき、人工砂浜、海浜公園と、整備されて、昔ながらの引き込みが復活しました。
市内には31の山車があるけれど、豪華さはここが一番。芸どころもあって、囃子や装束も優美です。
今年は友人がある1台の車元を務めたのだけど、羽二重の紋付、仙台平のはかまをまず2揃え誂えるところからスタートして、多額の寄付はもちろん、200人あまりのまかないと宴席。それを一生一度はしないとおさまらないという土地柄です。1キロ弱の街道筋で5台を有していて、それがあちこちに出向かずにゆったりと2つの神社のあいだを行き来するので、見ごたえがあります
曳き込みは、干潮時を狙って、順に引き入れ、出すのですが、2時間ほどかかります。最後の山車のころには潮が来て、腰近くまで漬かっての大仕事です。