人は弱いものだから、苦しいとき、しんどいときに
何かにすがりたくなるものだ。
心の隙間を埋めるために、誰かに大丈夫だと言って欲しくなるから。
でも、悲しいことに世の中にはそういう心の隙間を狙って、
マインドコントロールをしながら、その人の人となりを奪い、
利用しようとする人たちも少なくはないのだ。
それは、信仰だったり、教えだったりいろいろだけど、
こうしなさい、ああしなさい、これはこういうものです、これは違います等々
どんどん価値観を植えられていくのに、疑問を持たずに信じてしまい、
結果的に、自分で考えるということをやめてしまうために、
自分で行動を起こすことが出来なくなってしまう。
そして、与えられた価値観がすべてであり、教祖のような立場の
人が絶対的神のような存在になってしまうのだろう。
その人の考えが自分の考えのようにすり替わることに気付かない。
絶対服従の関係であることに気付かない。
何かにすがりつきたくて、すがりついて、心の弱さに付け込まれて
自分という核をなくしてしまうことは、果たして幸せなのだろうか。
何も考えないで済むというのは楽なのだろうか。
本当の幸せとは？
人とのかかわりを捨て、自分の内にこもり、教祖のいうことだけを
信じることは、私には不幸に見える。
その教えは、あなたが本当にしたいことなの？
あなたがしたいことは他にもあるんじゃないの？っと問いたい。
心の支えとしての信仰、教えが必要な人はたくさんいるし否定もしない。
ただ、それだけに没頭することは非常に危険だという危機意識は
常に持って、人を見る目を養うことが大事だ。
甘言ばかり言う人、意味もなくやたらと近づいてくる人の目を
よく見てほしい。
学生時代の友人で、マインドコントロールされてすっかり
変わってしまった人が実は数人いる。
自分が信じているものがどんなに素晴らしいのか訴えてきたけど、
目に力がない、言葉ばかりが上滑りし、薄い感じがした。
よくSFとかで、一晩開けたら人が変わっててアンドロイドか宇宙人
みたくなっていたなんて話があるけど、ああいう感じ(・_・;)
本当のあなたはどこに今いるんだろうね？っと心の中で問いかけながら、
「ごめんね。私には必要ないし、私には私の道があるから。」っと
勧誘をばっさり断ったことが何回もある。
一度、少し騙された形で友人に本山に連れて行かれたことがあった。
白い服を着た信者さんたちが、紹介した友人と私を取り囲み、
「今はよくても未来に悪いことが起こるかもしれません。
いつ病気になるかもわからないし、事故に会うかもしれない。
私たちの神様ならあなたを守ることが出来ます。」と言われた。
だけど、取り囲まれようが、脅かされようが、私の心は変わらなかった。
「悪いことが起こるなら、それはそれで私の人生だと向き合いますから
私にはこういう場も教えも不要です。」っと断った。
あとから、連れて行った友人から
「あの場所に行って、断ったのはかりんちょちゃんぐらいだよ。
すごいなぁ。」っと言われた（＾＾；）
その友人は、数年後に教えに疑問を抱きやめることができ、
今は平穏な生活を送っている。
抜けられなかったこ友人のその後はわからない。
今のままで本当によいのだろうか？と気づけていたらいいなと思う。
オセロ中島さんも＜本当の自分＞を心の奥に閉じ込めた部屋から
出せるといいのに。
信じられるのは教祖のような人だけと思い込んでいたようだけど、
たくさんの人が心配している。
自分は一人だとか思ってはいけない。
家族なり友人なり、思ってくれる人は必ずいるのだから。
特定の宗教は信仰していないけど、自分の信者だけを守るなんて
神様は本当の神様ではないと私は思う。
私が思う神様の愛に差別はない。
信じる人も信じない人も国も宗教も関係なく等しく愛を与えるもの
なのではないかなぁと。
あくまでも主観だけど。
