昼食を食べ終えて、一緒に写真を撮ったK君が
食堂を出た所で、物言いたげだった。
でも、K君は言葉に障害がある。
慣れないと、聞き取れない。
「なあに?」と聞いてみると、
聞き取れた単語が、
「明日」「ここ」「おはぎ」「いなくなる」「寂しい」
明日、ここ、まで来て、退所の話だなとは思ったけど、
おはぎってなんだろうって思ってしまって、
一緒に自販機のコーヒーを飲む約束をしていたので、
「コーヒー飲むの?」と聞いたら、
「ダメだこりゃ・・・」という感じで、
話すのを諦めてしまった。
「伝わらないからって、諦めないで!
私は真剣に聞いてるよ!
K君の言葉、分かるまで諦めないよ」
と言ったら、いなくなる、寂しい!
と最後の言葉は強調して言った。
それで繋がった。
「おはぎ」ではなくて「終わり」だと。
。゚(T^T)゚。
「分かった。繋がったよ。そうだね。
明日で最後だね。寂しいね」
と言うと、
「分かった?繋がった?」
と、いい表情をしてくれた。o(^▽^)o
少しその場でお話をしてから、ホールへ移動して、
コーヒーを飲もうと言うことになった。
私もお財布を取ってきた。
先にK君に自販機の前に並んでもらい、
「多分、ここで買うのは最後になると思うから、
何がいいか教えて」
と言って、待っていたけれど、背中を丸めて、
固まったきり、動かない。
通りがかる職員さんも、
「ほら、後ろがつかえてんぞ!」
と言っていく。
私は、てっきり、最後のジュースと伝えて、悩んでいるのかと
思った。(´ε`;)ウーン…
でも、余りに時間がかかっているので、前に回って様子を
見てみた。
驚いた。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
K君は、
お金がお財布から取り出せなくて、
買えずにいたのだ!( ̄□ ̄;)!!
「気付かなくて、ごめんね」と謝って、
「どのコーヒーにする?」と聞くと、
カフェオレの温かいのを指すので、でも車椅子で
上の段が届いていないと言うことも考えられるので、
「カフェオレの温かいの?それとも、いつもの
ドトールの冷たいの?」と聞くと、
「冷たいの」と言うので、
今度は私が指で指して、
「こっちがカフェオレの温かいの、
上の段が、ドトールの冷たいの、どっち?」
と聞くと、
「ドトール!」と返って来たので、
「じゃあ、K君のお財布から、120円もらうよ。
細かいのを出した方がいいと思うから、
細かいのを払うね」
と言って、120円確認してもらってから、自販機に入れた。
出て来たコーヒーは、K君に確認してもらって、
「車椅子の脇に置くけどいい?
冷たくない? 少しの間だから、ごめんね」
と言って、ホールへ連れて行った。
戻って、自販機で私も急いで同じものを買おうとしていたら、
その光景を喫煙所の丁度見える場所から見ていたという職員
さんが、私の所へやってきて、
「ええ子やなぁ。ずっと見てたよ。ほんと、ええ子や」
と、目を若干うるませながら、頭をなでてくれた。
(▰˘◡˘▰)
集団生活でいいこともある。
気を使うこともあるけれど、私は、社会性がすごく
身に付いた。
明日からは、家族と暮らす。
最初はうまくいっても、絶対に支障が出て来るだろう。
早く住む場所か、通う場所を探そう。(*^▽^*)
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