北朝鮮が14日早朝、また弾道ミサイルを発射しました。
チャンネルくららにもご登場の、元自衛艦隊司令官倉本憲一さんがNHKニュース7で、「大陸間弾道ミサイルに近づいてきたと感じる」とコメントをされています。
北朝鮮 ミサイル発射の映像を放送 NHKニュース 5月15日 18時23分
北朝鮮の国営テレビが放送した14日発射した弾道ミサイルの映像について、自衛艦隊司令官を務めた元海将の倉本憲一さんは(中略)
先月、ピョンヤンで行われた軍事パレードで登場したミサイルとの比較については、「ミサイルの形状と移動式の発射台の形状が似ていて、ほとんど同じものだと言える。パレードで新しいミサイルがあることを誇示したうえで、今回、実際に発射し、映像を放送することで、実践配備が近づいていることを見せつけようとした可能性がある」と話しています。
そのうえで、ミサイルの飛行時間が30分だったことについて、「射程距離が間違いなく伸びていることは予想でき、大陸間弾道ミサイルに近づいてきたと感じる。日本としては絶え間なく警戒監視をしたうえで、今後、北朝鮮がどう行動するのか冷静に分析する必要がある」と話しています。(引用ここまで)
なぜ、米国トランプ政権により、対話路線が打ち出されている中、新たに弾道ミサイル実験を断行したのでしょうか?
韓国の通信社聯合ニュースが以下のように指摘しています。
米本土への「核攻撃」威嚇する北朝鮮 韓米同盟に挑戦状 ソウル聯合ニュース2017.5.15
北朝鮮が米本土を攻撃可能な弾道ミサイルを保有すれば、朝鮮半島を巡る戦略的地形が根本から変わる。朝鮮半島有事の際に北朝鮮が米本土の大都市への核攻撃をちらつかせれば、米国がこれを恐れる世論に押され、「核の傘」を含む拡大抑止力を同盟国の韓国に提供できない状況が起きかねないためだ。そうなれば韓国は米国の保護を受けられず、今以上に北朝鮮の脅威にさらされることになる。これは韓米同盟がその機能を止めることを意味する。(引用ここまで)
さらに、韓国に文在寅政権が誕生したことが大変な問題になっています。文大統領は「戦時作戦統制権」を、米国から取り戻そうとしているのです!
米国は盧武鉉側近だった文在寅氏大統領就任を歓迎せず2017.04.06NEWSポストセブン
「米国では盧武鉉政権が反米だったという苦い記憶があり、その側近だった文在寅氏の大統領就任を歓迎していない。米国が最も懸念しているのが、戦時作戦統制権の問題です。在韓米軍へのTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備も、この統制権ありきの話。在韓米軍は今も国際法上は戦争状態にある北朝鮮と対峙するために韓国に駐留しており、戦時作戦統制権がなくなれば、米軍の存在意義が問われることになる。韓国からの米軍撤退まで行きかねないほどのインパクトを持っています。(引用ここまで)
北朝鮮が韓国を侵攻する際、多連装ロケット砲によるソウル周辺への攻撃が予想されています。
韓国軍には対処能力がないので、米軍の地対地ミサイル部隊は、38度線近くの京畿道東豆川(トンドゥチョン)に駐留しています。
北朝鮮への融和姿勢を示し、戦時作戦統制権まで取り戻そうとする文在寅政権が誕生し、今後、在韓米軍は、有事の際、韓国軍と共同作戦を取り、北朝鮮とまともに戦うことはできるのでしょうか??
北朝鮮の目的は
①米国本土への核攻撃をちらつかせ
②米国による軍事介入を阻止し
③北朝鮮主導で朝鮮半島統一をなし遂げること
です。
文在寅政権誕生で、朝鮮半島はこれからどうなる?
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