8耐レース その2
今回V2席という正面のストレートラインが楽しめる良い席で見る事ができましたが、ゴールまでには8時間という長い時間があるので、場所を転々と変えてレースを見たり、撮影するのも鈴鹿を楽しむポイントの一つです。
日が差してきて暑かったこともあり、移動してみるとカーブでの一瞬で起こる追い越しや転倒シーンを目の前で目撃!ハラハラドキドキでした。
レース順位と周回数は刻々と電光掲示板で途中経過が入ります。応援するマシンナンバーが上がったり下がったり、目が離せないのも魅力です↓
マシンを調整するピット内の様子もレースの合間中に見ることができます。プロのメカニックの仕事振りに、とてつもない緊張感と臨場感で胸が高まります。まだ漠然とですが、将来車関係の仕事を希望している次男坊の目には、この光景はどんな風に映ったでしょうか。
レース開始から6時間あまり。夕焼け色にサーキットが染まり始めました。くまもんもV2席にて応援です。4月の熊本地震からまだ3ヶ月あまり。地元ではまだまだ余震も続いており、大変な毎日なのだそう。
レースに参加できることは従業員の方にとっては希望であり、復興の象徴なのです。
あたりはすっかり暗くなり、19時30分をむかえいよいよゴール。
優勝はほぼ前半から上位をあけわたすことがなかった、YAMAHA FACTORY RACING TEAM。
↑優勝が決まった瞬間のパドック。
偶然にも真上が表彰台でしたね。
マシンを事故なくトラブルなく無事に完走させるには、プロのメカニックの手腕と、それを応援する人らのたくさんの想いが繋がってはじめて成り立つものなのだということが、レースの表舞台と裏舞台の双方を実際に肌で見て感じてわかりました。
最初はわけわからず鈴鹿まで来てしまったなぁと思っていましたが、気がつくと旗を振り上げて応援してる自分。
ゴールを見届けて思ったことは、どこが勝ってもあの場にいる観客は全マシン、全スタッフに拍手を送りたい気持ちが起こる、不思議な8時間だってこと。
モータースポーツって何で”スポーツ” がつくんだろう?って思っていたけど、何となくわかった気がします。
対戦相手がいるだけに決してすべての人から応援してもらえるわけではないのがスポーツですが、応援したい気持ちが自然に湧き上がる、あの夏の甲子園や、もうじき開会するオリンピックとか、今回の8耐も、気持ちがひとつになっている心に対して、素直に「応援したい!」という気持ちが湧くのがスポーツスピリッツなのかな。それは大切にしたいと思います。
次男坊の将来の道を選択をするきっかけになればと思って参加した 鈴鹿8時間耐久レース観戦でしたが、小学生の頃のパティシエの夢はもう卒業かな。
鈴鹿、行ってよかったです。