😴 ガレージハウスで昼寝

私はガレージハウスで寝ていた。

深夜までゲームしたり、

VRで遊んだり、

バイクを眺めたり。

ガレージハウスはそんな場所だ。

その日もいつも通り寝ていた。

平和だった。

少なくとも私はそう思っていた。


🏍️ 娘の4気筒

娘が乗っているのは

Ninja ZX-4RR KRT EDITION

水冷4ストローク並列4気筒

アクラポビッチフルエキゾースト競技用マフラー。

納車日に知った。

聞いてない。

何も聞いてない。

私はてっきり普通に乗っていると思っていた。

ところが違った。


😂 揶揄いすぎた父親

私は娘のバイクを見て言った。

「2気筒はスカスカやん」

「4気筒の方がええやろ」

「この透明のカバー何?」

「ゲーミングパソコンか?」

(クランクカバー)

「この横から出てるトイレットペーパーの芯みたいなん何?」

(フレームスライダー)

「パガーニみたいなミラー付いてるやん」

今思えば、

揶揄いすぎた。


💨 バックファイヤー

事件は突然だった。

私は寝ていた。

バン!!

飛び起きた。

何が起きたのか分からない。

娘は笑っている。

ゲラゲラ笑っている。

「ごめん!」

「ここまで破壊力あると思わんかった!」

私はまだ理解していない。


🪞 鏡を見た

鏡を見た。

眉毛が無い。

正確には、

吹き飛んでいた。

私は言った。

「眉毛もどせ」

娘はもっと笑う。

私も笑う。

だって無理だから。

眉毛なんて戻らない。


👧 かくから

娘は笑いながら言う。

「ごめん」

「かくから」

「かくから」

私は思った。

何を?

何を書くんだ?

何の話だ?

娘は私の顔を見ながら笑っている。


✏️ 人の眉毛むずいな

娘はペンを持った。

「あーでもない」

「こっち上がってるかな」

「人の眉毛むずいな」

私は座っている。

娘は真剣である。

そして。

「できた」

と言った。


🌳 トトロいたもん

私は思った。

これ、

メイやん。

トトロいた。

トトロいたもん。

そんな感じだった。

私が

「眉毛なんて無い」

と言えば、

娘はたぶん言う。

「まゆげあったもん」

と。


😐 メイのお父さんとの差

ここだけは違う。

メイのお父さんなら、

「上手に書けたね」

と言う。

私は違う。

眉毛が吹き飛んでいる。

それどころではない。


🎵 和やかな曲

となりのトトロを見ると、

和やかな曲が流れる。

優しい空気が流れる。

穏やかな時間が流れる。

でも私の頭の中は違った。


💥 ケンシロウ現る

鏡を見る。

そこにはいた。

ケンシロウが。

私は思った。

お前はもう死んでいる。

いや。

死んでない。

眉毛だけが死んでいる。


🎤 眉毛をとりもどせ

頭の中で曲が流れた。

YouはShock

熱い衝撃飛び起きて

YouはShock

俺の眉毛吹き飛ばし

焦る心

不安でつないでも

今は無駄だよ

熟睡おじさん

スロットルひとつでダウンさ

私は笑った。

娘も笑った。

そして妻も笑った。


☕ 愛は残った

眉毛は無くなった。

しかし愛は残った。

たぶん。

おそらく。

きっと。

娘は本気で謝っていた。

私は本気で怒る気にもなれなかった。

眉毛が無かったからだ。

今でも思う。

人生で初めてだ。

バックファイヤーで眉毛を失ったのは。

そして、

人生で初めてだった。

眉毛を書いてもらったのも。