4月は定期人事異動の季節。

私は部署内のトップにぶら下がる位置にあり、中途採用時もいずれそのトップに就くであろうことがほのめかされていた。

気にしないようにはしていたが、昇進できるのだから悪い気はしない。

だがそのトップの上司は私に役割を与えようとしてこなかった。

異議申し立てをしようかとも思ったが、ポストは自分に回ってくるだろうと考え、上司とは距離を置き続けた。

 

先に動いたのは上司だった。

先月の役員会で自分を別の部門へ異動させ、新たな人員を募集するというものだった。

理由は、求められる役割を果たせる人材が居ないからだと報告していた。

中途採用してから数年間、あからさまに役割を与えてこなかった。

この上司の新人事案は取締役の預かりとなった。

 

経験させてもらえないのだから、実績もなく、自信も無い。

上司は表面的に中途採用で欠員を埋めたが、毛頭私をトップに据えるつもりなどなかったのだろう。

この新人事案の背景と目的はどこにあるのだろう。

個人的には今の上司自身の延命にしか感じられない。

そうは言っても取締役が今の上司の考えを白紙にするのも考えられない。

 

自分もどうなりたいのか整理できていない。

ただ上司はなぜはじめから会議にも呼ばず、役割も与えてこなかったのだろう。

単なる好き嫌いなのか、或いは中途採用だからなのか。

取締役たちと上司との何らかの駆け引きがあるのか。

 

話は変わるが、最後の決め球を持っていないとエースになれないそうだ。

エースにはなれないかもしれないが、プロとして決め球を持てるようになりたい。

会社の経費を使って飲み食いし、部下を取り込んでいくのが上司の能力ではないと思う。