監査法人変更のメリットについて書く。
1.意見を曲げないあいつと、縁を切ることができた。
大手・中堅に関わらず、たまにとんでもない意見を言ってくる監査責任者がいる。自分の経験でも明らかに間違ったことを監査責任者がコメントし、後日事態の収拾にとてつもない時間と労力を有した経験もあれば、監査責任者が依怙地になってしまい「俺が責任とって監査報告書にサインするのだから、これでいいんだ」で、突き通してしまったこともある。依怙地がこじれると監査法人変更につながるのである。
2.海外子会社監査人との連携を取ってくれるようになった。
特に大手は、グローバル化の声掛けのもと、海外子会社監査人との連携に力を入れている。海外子会社の監査が遅くて、決算発表間近に問題が報告されて困ってしまうこと等あると思うが、事前に日本の監査チームが現地の監査チームと連携を密に図っておくことで、監査前に問題点を洗い出すなど、工夫ができる。一定規模の海外子会社がある企業は、うまく監査法人を利用すべきだと思う。監査法人では、海外駐在の機会が増えてきており、会計の専門知識は、、、だが、英語が使える会計士が増えてきている。そのような会計士は英語が使いたくて仕方ないので、喜んで海外監査チームと連絡を取ってくれる。
3.監査報酬が下がる。
個人的には、監査報酬のダンピングには反対だが、明らかに割高な監査契約もある。同業同規模の他社と比べても割高と感じ、管理体制にも自信がある(四半期レビューや期中・期末監査でほとんど指摘事項が上がらない)にも関わらず、監査報酬が高止まりしており、毎年同じような監査しかされていないのであれば、監査法人変更も視野に入れていいと思う。適正な監査報酬の考え方や監査法人との交渉のポイントについては、後日当ブログにも掲載しようと思う。
監査法人変更を少しでも検討していれば、気軽にご連絡ください。監査人変更の際、ほんとにちょっとした工夫で、手間を大きく減らしたり、コストを削減したりできます!何かしらのお役には立てると思います。