皆さまいかがお過ごしですか?
日本では先日新しい元号が発表されましたね!私は次回帰国するともう令和なのかと思うと、なんだか新時代の日本に行くような気分になります。
そんな時代の節目を感じさせるこの頃ですが、
変化する時代を超えても大切にされている日本文化にも、世界が注目していますよね。
たとえば今や、
日本の見事な桜は世界中で愛されていますね。
ドイツ語で桜はKirschblüteとか言いますが、『Sakura』と知っているドイツ人が多くてびっくりします。
ドイツも寒暖を繰り返し、
春を感じる日が増えてきました。
新芽を見るととても癒やされてしまう私です。
今週末はミュンヘンで
ヴァイオリニストの鈴木舞さんとコンサートをさせて頂くのですが、
平井康三郎の『さくらさくら』幻想曲、
ベートーヴェンのバイオリンソナタ『春』
でスタートするプログラムにしました。
日本とドイツの春を対比したら
面白いのではないかということで!
ベートーヴェンの『春』という表題は
彼自身によるものではないらしいですが、
全楽章に通じる爽やかさと幸福感があります。
演奏していると、
まるでこちらの自然の中を散歩しながら
春の陽気を感じているような気分を連想できて、なんてピッタリな題名なんだろうと思ってしまいます。
『さくらさくら』幻想曲は短い作品ながら、
熱い思いを内に秘めているような日本人らしさというのでしょうか…
和太鼓の音が聴こえてきたり、年数の経った桜の力強さと、花びらが散りゆく儚さが素晴らしく表現されているように思います。
他の作品も大好きな曲ばかりで、
フランクのソナタはバイオリンのメジャーレパートリーですが、チェロやフルートでもメジャーで、世界中で愛されています。
私自身、演奏させて頂く機会があるたびに作品の新たな魅力を発見していけるので、(未熟だからですが…)これからも長く演奏していければいいな、と思う作品です。
ずっと愛されて残っていく作品は
常に誰かによって命が吹き込まれて、
何度聴いても古さを感じないのが不思議。
というか、名曲といわれる所以なのでしょうか。
そんな素晴らしい作品に傷をつけないよう
真剣に取り組みたいと思います。
最後に、ミュンヘン近郊で満開だった桜ちゃん。
細くて脚が長い…!(脚ではない)