Lange Nacht der Musik-火と水- | ドイツ暮らしの情報

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ドイツで音楽の仕事などしてる大阪人です。

生活や音楽や、
海外に興味のある方に向けての情報、またはただの呟きに付き合って下さる方との繋がりを求めて、こちらでの暮らしの様子を綴ります。

昨夜はミュンヘンで毎年恒例のイベント
Lange Nacht der Musikでした


恒例のGasteig
恒例の小ホール
恒例のBöckheler先生クラスの枠で
出演させて頂きました。

安定感あるなぁ…^o^笑



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ミュンヘンで400ものコンサートが行われるこのイベント!音楽のお祭りです。


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他の出演者が譲ってくれたので、
3人のお知り合いも招待させて頂きました




"Feuer und Wasser"-火と水-
をテーマにした作品をクラスのメンバーと
順ぐりに演奏しました


私は久しぶりのフランスもの。

ドビュッシー/花火
ラヴェル/水の戯れ

を演奏させてもらい、新たな探究心を刺激されているところです。


最近はドイツやオーストリアの古典、ロマン派の作品を中心に勉強していたのですが、
一音一音の主張や意味づけが多い為に、奏者はそこに感情を乗せていく意識で、いわゆる演説する音楽という気がします。


一方でドビュッシーやラヴェルの音楽はある事象の描写で、音楽とも程よい距離感があるお陰で、ただ傍観できる楽しみがあります。

ドビュッシーに至っては音の並びをただ試す、冒険する、新しい響きをワクワク楽しんでいる!みたいな感覚です
 

最近は現代音楽を弾く機会が多いですが、当時のこれは完全に現代音楽と言えるだろうし、本当に脱帽します。
音の冒険を楽しむというスタンスで色々と目論んでいらっしゃったのでしょうか。


逆にラヴェルは、どこをカットしても美しいハーモニーで。。どこから弾き出しても綺麗やなぁ…みたいな感動を1人で楽しんでおりました。いや、暇じゃないんですよ。決して←

色の変化と軽いアルペジオと…心地よすぎて一生聴いてても心地よいやろうなとまで思えるというか…いややっぱり一生は嫌かも…



ちなみに水の戯れの前にはF.リストのエステ荘の噴水が組まれていたのですが、ラヴェルがリストのそれから影響を受けた作品ということでも面白く、聴き比べて頂けたんじゃないかと思います



 
終演後わざわざ声をかけてくれた方もいて、とても嬉しかったです


フランスの音楽空間
もっと体験したいなぁ