春の歌曲たち | ドイツ暮らしの情報

ドイツ暮らしの情報

ドイツで音楽の仕事などしてる大阪人です。

生活や音楽や、
海外に興味のある方に向けての情報、またはただの呟きに付き合って下さる方との繋がりを求めて、こちらでの暮らしの様子を綴ります。

こんにちは(*^o^*)



ご無沙汰していました
みなさんいかがお過ごしですか?



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10日前は温かく新緑の美しいお天気に恵まれて、公園はまるで楽園のようでした。



が、




1週間ほど前から再び寒くて薄暗いミュンヘンのお天気です!

またまだコートが手放せませんが、
温かい季節の到来はあと少しかな?


先週水曜日には、
メゾソプラノ歌手のピアちゃんの伴奏でLMNのコンサートをさせてもらいました




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LMNのコンサートでは自己紹介や曲解説をするのが決まりで、
いつもならエストニア人のパートナーと
その準備に悪戦苦闘なんですよね。笑



でもこの彼女はさすがドイツ人!!
そしてさすが歌手!!



私の書いていたハッタリ曲解説も
とっても分かりやすくて
ユーモアもあって、
プログラミングの意図も伝わるよう、
行きの車内で添削してくれたギリギリやな)

コンサート始まるギリギリまで
曲解説の練習をしていたものの、
そこはマイクもない舞台…


付き添い係のおばさまに終演後、
私の声がやや小さかったとダメだしをされましたすみませーん(*_*)


やっぱり喋りは喋りの練習を…
しっかりやってないとでした

声も全然出てなかったやろな…



ピア様はそれはそれは
ハキハキとした美声で
客席にバッチリとその思いを
届けておりました。






やー次はもっと
がんばるよ。


そんな反省もありましたが。



今回5月のコンサートということで、
春らしい歌曲を10数曲演奏しました


その中から私のオススメ曲を
少しだけご紹介します


フォーレ作曲、ユゴーの詩のMai(5月)という曲




春の描写を語り、恋人をその春の陽気ただよう外へ誘うというような内容です。

なんだかすごーく切なくないですか?
この和声

作品1であってもフォーレの
色彩のある和声にキュンとします。

これはギターの伴奏のものですが、ギターも味があっていいな
ドイツ歌曲とは一味ちがう春の訪れの繊細でさりげない表現がステキ…です。




次にヴォルフのEr ist's(詩はMörike
春の訪れがすぐそこに迫っていて、
幻想的な和声とともに気持ちが高ぶり
最後は春、おまえなのねー!と
発狂する感じの短くもインパクトばっちりの曲です



春へのこの高揚感は、長く暗い冬を越えたドイツ特有の感動なのかもしれませんね(*^.^*)






それから、シューベルトの春の信仰(詩はUhland)

んー!この曲の解説をドイツ語でいくつか読んだのですが、一つ興味深いのがあって。 

Uhlandが詩を書いた当時、ドイツは革命の後で人々の心が荒廃していた時だったそうな。

詩の中であらゆるところから感じられる春の訪れは、春=希望、光にかけているらしく、Glaubeという言葉は信じる思いだから、そのタイトルにも込められているのは、人生において心の中の光を持つことや希望を信じることが大切だってことだと。

そんなことを読んでからこの曲を聴くと、
歌詞の内容が深く染みすぎてやばいです









歌詞も音楽も深くて優しすぎる

心に温かい風が吹いてほしいと
思って書いたのかなぁ…なんてね(*^o^*)





ちなみに日本にいると春はとりあえず
ケツメイシのさくらが聴きたくなります 笑


日本の春は切ない曲が多いですよね!

それも日本の春の魅力だなぁと思います 


そんな感じで、、
今日はここまでにして練習に戻ります