久しぶりに音楽学校ネタです

音楽学校に向かう道中学長からSMSが入り、例によってギリギリの連絡が…
「今日レッスンが終わったら、45分時間ある?
知人で前からピアノを習いたかったって男性がいて今日急に時間ができたらしいの。
あなたに体験レッスン、お願いできるわよね?彼は〇〇時に来ることになったの。
詳しいことは後で教室に行くから、そのときに言うわ!」
とのこと

きーたぞーきたぞアーラレちゃん~
の音楽がさりげなく耳に流れる…

出た、The エ〇ーナのやり方



相手の都合そっちのけで勝手に話を進めて、詳細はほぼなし、頼み方も配慮がない。
レストランの仕事ギリギリになっちゃうし、電話して断ろうとするも繋がらず。。
もはやこんな学長のいるとこ早く辞めるんだ私!と思いつつ学校に到着。
導入から意外とブラックな感じで
どうもすみません



最初は可愛い8歳のマーちゃん。←勝手にあだ名をつける
いつもお喋りで可愛いらしい彼女、
今日は4手の新曲を選んでもらったところ、一曲がめちゃくちゃお気に召した様子。
弾きたくて弾きたくてたまらないー♡!!!って感じだったので最後に釘を打つつもりで、
私「マーちゃん、これをやるのは今日やった曲をきちんと仕上げてから!だからね。
お家でメトロノームつけて仕上げだからね!できる⁇」
マーちゃん「!!!!
」

私「よし、どおやって練習するの?」
マーちゃん「ねぇ!新しい曲ママに聴かせてもいい?!あ!ママがきた!!ママー」(タイミングよくインターホンが鳴り入り入口へと去っていく)
絶ッッッ対聞いてないや~ん

向こうでから聴こえてくるママとの会話、、
ママ「この新しい曲が宿題?マーちゃん」
生徒「うん!そう!いま先生が弾いてくれるって!」
ママ「前の曲は終わったの?」
生徒「うん!!」
…ちょっと待てーい!!

私「こんにちは~!この曲はまだ仕上がってません。メトロノームで練習してこないと次の曲には進みません!」
ママ「〇〇ちゃん!また人の話聞いてなかったわね!」
生徒「あぁ、そうだった!えへえへ」
私がメトロノームつけてねって言ってる時の彼女の目がキラキラ光りすぎてどこかを見ていたし、これは絶対聞いてないと思ってましたが、、
でもマーちゃん純粋で可愛いな~って思って、やっぱり私が辞めたら…と思いはじめる。
例の学長は一向に現れずレッスンは進む。
終わりから1つ前の叔父さまの生徒から電話があり、
「仕事でかなり遅刻するかもしれませんが、先生にクリスマスプレゼントがあるので持って行きます。」
とのこと

わおー!クルミとカードまで付けてくれて

ほんとに彼はレッスン時間が終わる5分前くらいにわざわざプレゼントを届けにきてくれました

クリスマスまでもうレッスンがないからと。
なんだろうね、こんな日に限って一人一人に響くものがありまして。
中身はアドヴェントカレンダーと、
ドイツのクリスマスソングのCDと、チョコでした
有難いなあ


最後にやっと学長が現れたものの、
体験レッスンに彼は来ることになってるということで、もぉ変えられませんのドヤ顔。なんでやねん。って内心叫びつつも
いらっしゃったのは
ポーランド出身の叔父様。
彼はピアノに座るいなや、
ウォーミングアップ的に自由にジャズを弾きだすではないか

話を聞くとジャズと即興を勉強していた方で、これからクラシックをちゃんとやりたいのだそう。
ジャズから始めた方特有の悩みがあるようで色々と話してくれて。
自分で作曲した曲も気前よく弾いてくれたり。ピアノをすごく生き生き演奏するおじさんで、なんだか衝撃でした



私はジャズできないけど、クラシックで作品に取り組みながら作曲家特有の型を見つけていくことが面白いんだって話したり。
ジャズを教えてもらう代わりにクラシック教える、ピアノのタンデムパートナーでいいんじゃない?と思ったほど。笑
結局そんなこんなで楽しい体験レッスンになり、
学長の唐突な行動に悶々としたものの、お陰様で面白い生徒と出会わせてもらった訳ですよね。
お陰様で新しい価値観にも出会えたし、
腹は立つけどありがとうございますって思えるし、
終わり良ければすべて良しな日でした

いつかジャズ習いたいな~!
なんて思いながら、レストランでささやかなアレンジを試みる私でした。笑