

最近風邪をひいてしまいまして、
サボりぎみでした


それでも
覗きに来て下さる皆さまに
改めて感謝でいっぱいです



ありがとうございます


実はこのブログ、
当初友人の勧めで始めたのです。
でも、始めてからどんどん
書くのが好きな自分に気づき、
今ではすっかり楽しく
書かせてもらっています

こちらでの音楽生活のこと、
その他伝えたいことなどなど
ザックバランに書いている私ですが、
いつも読みに来てくださる方がいて
本当に嬉しくて、
心より感謝しています


今日はどんより
雨模様のミュンヘンですが、
ある素敵なシューマンの歌曲に
すっかり癒されております


先ほど、伴奏のお仕事の中で
シューマンの"Nußbaum"(クルミの木)
という歌曲に出会いました。
この曲がなんと美しいこと。。。(ノ_-。)



レッスンで楽譜を渡されるので、
はじめは初見で訳も分からずに
弾いておりましたが、
2回、3回と弾くうちに、
もう、久々のシューマン歌曲
に幸せがとまらない私でした


2小節のイントロのピアノパートで
もうシューマンの見事なクルミの木の葉のような描写が溢れて、
歌手は導かれるように語り始める。
歌詞と音楽の絶妙なマッチの仕方といい、
細やかな対句に対しては
抜群の感性でフレージングが作られていて、
繰り返し出てくるテーマは
クルミの木の花が
穏やかに乙女を見守るような
温かさを想像させ、
最後の第3者の語りみたいな部分は
持続する低音が終わりを告げてるみたいで、
まるで童話みたい。
ああ、なんて美しい曲なんでしょう。。。。


という感じでメロメロになってしまいました。
(もちろん、歌詞で分からない単語は
先生の歌手への指導が入る度に
こそこそ電子辞書で調べまくってました

ガスタイクに帰って
Youtubeで見てみたところ、
このElisabeth Schwartzkopf
さんが歌うNußbaumに
一目惚れしちゃいました


対訳がこちらのページに
載っていました

対訳
是非こちらを見ながら
一度、聴いてみてください


この歌手さんの素晴らしいと思ったところは、
ドイツ語の響き、
単語が含む空気感が
彼女自身の感情と深く結び付いていて、
歌われているというより
語られている音楽に聴こえるところ。
どの言葉も繊細に扱われて
感情が込もっていて。
文筆家であったことでも知られる
言葉やそのニュアンス、
言葉遊びを大切にする
シューマンの音楽を本当に体現してる
歌であり、演奏な気がしました

イタリアオペラの
華やかさや声の迫力にくらべ、
ドイツ歌曲、特にシューマンは
こういう歌われ方が
心に響くなあ。。。
夕方から10回くらい聴いちゃってますが、
毎回すごい感動してますからね


では今日はこんな感じで

明日はこの前演奏した、
ノクターンOp.27-2
の録音を公開したいと思います

皆さま、素敵な一日を

