一度目の服用と状況が異なるのは、まず相手が違うことと、既に結婚して長女がいることの2点です。
さて、どんな結末になるのでしょうか。
■夫が“わざと”避妊をしなかった!
深夜、当時2才9ヶ月の娘が夜泣きしながらおっぱいを求めてきたので、眠い目をこすりながら授乳をさせていました。この時、授乳回数は日に4回程度。
娘が落ち着き再び眠りについたので、私ももうひと眠りしようとウトウトしていたら、その様子を上から覗いていた夫が我慢できなくなったようで、寝込みを襲われてしまう格好になってしまいました。
この行為自体は、まんざらでもなかったのですが、気がつくと夫はコンドームをつけていません。すぐさま止めてもらうよう頼んだのですが、時既に遅し。
当時、さまざまな事情があり、不本意な妊娠はどうしても避けたかったのです。
「明日、アフターピルを処方してもらいます。その費用は、あなたの小遣いから天引きします」と夫に宣言。今にして思えば、鬼嫁と思うのですが、その時は怒りでいっぱいでした。
なお、夫の名誉のために言っておくと、わざとつけなかったのは後にも先にもこの1回だけです。
■またアフターピルを求めに病院へ……
アフターピルを処方してもらいに、自宅近くの婦人科クリニックに夫と娘を伴っていくことにしました。
夫の財布からお金を出してもらうことで、家族計画は夫婦の合意のもとでという基本を改めて実感してもらいたかったためです。
待ち時間は、娘と夫には近所の公園で遊んでもらいましたが、医師からの処方の説明には同席してもらいました。
そして、このクリニックでもその場で飲ませていただけるということで、看護師に処置室に案内してもらったのですが、
「あなた授乳中ですよね、だったら生理も排卵もないんじゃないんですか?」と衝撃的な一言が。
確かに、授乳中は排卵を抑制するホルモンが働きますが、早い人では出産後3ヶ月程度で生理が再開し、授乳婦でも平均産後6ヶ月で生理が再開するのです。
また、排卵はいつ起こるかわからないので、産後の退院指導では「避妊だけはしっかり! おっぱいあげるからピルは使えないけど、IUDは1ヶ月検診で入れられるからね」と耳にタコができる勢いで言われます。
この2点を伝えると、「そうなんですか」と。
看護師なんだからしっかりして欲しいと思いつつ、お産を扱わないとこういう知識が上書きされないのかなとも感じた場面でもありました。
■アフターピル失敗&妊娠発覚!
決められた容量、用法を守って正しく使ったアフターピル。しかし、身体になんの変化も現れることがなかったのです。
あの辛かった吐き気、めまい、大量の出血がなく約2週間が経ちました。
いよいよおかしいと思い、生理予定日当日から使える妊娠検査薬を使うと、陽性の窓にくっきりとした青い筋が。私は妊娠していたのです。
「アフターピルでも失敗するんだ……」と、このとき強く思いました。そして、夫と相談。
そのときにわかったことは、夫はどうしても来年中に2番目が欲しいという、その1点で暴走してしまったということ。
夫には夫なりの事情があり、身勝手とは思うのですが、心情を全く理解できないわけではありませんでした。
そして、状況を察した娘が「ママ、赤ちゃんできたの? 嬉しい!」と喜びの言葉を。この一言で、私は産むことを決意しました。
そして、分娩を予定していた病院が出産を取りやめにしたことでお産難民になったり、はたまた切迫早産で安静を余儀なくされたりというトラブルに見舞われたものの、2009年8月に無事長男を出産。
今では、前にも書いた、くらいの可愛がりようです。
私は、産める環境にあったからこそ、アフターピルの失敗から出産を選択したのですが、そうでない人にとっては、アフターピルの失敗による妊娠は、本当に悲劇でしかありません。
アフターピルがあるから大丈夫、なんてことはないのです。
そもそも、アフターピルは気軽に飲めるものではありません。費用の面もそうですが、身体の負担が大きいものです。
男性が、に「アフターピルがあるからいいじゃん」というような、軽い気持ちでいられたら女性はたまったものじゃありません。
どうか、カップルの方はパートナーと避妊について話し合って、シングルの方は自分の身体を守るにはどうすればいいか、考えてみて欲しいと切に願っています。
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