早いもので今年も本日で終わりですね。

サラリーマンの私には非常に多忙な年
であったように感じます。こう忙しい
日々が続くと、年末年始の気分に浸る
時間もなかったからか、今夜紅白歌合戦
と聞くと、違和感すら覚えるほどです。

さて、前回の続きです。

他人と比較することで、自らは
「足りない、少ない、あの人よりも
劣っている」と思い込んでしまい、
結果的にやっかみや、搾取されている
という感情まで生み出す・・・。

この心理的なメカニズムから脱する方法
として、古典的に有名なものとしては
「足るを知れ」という言葉にあるように
仏教などの世界宗教で説かれている
「知足の教え」がそれになります。


竹内まりあさんの「幸せのものさし」と
いうヒット曲があります。ご存じですか?
この「足るを知る」や「知足」という
キーワードに関して歌った一節があります。

「ないものねだりしながら、みんな迷って
生きている。大人になってからも。」
「足りないもの数えるぐらいなら、足りている
ものを数えてごらんよ。」

現代人の心情を見事に綴っているこの歌に
でてくる「ないものねだり」という言葉は
仏教では「貪り(むさぼり)の心」として
深く分析されています。

「貪り」とは具体的には「欲しい、欲しい」
という誰もがもっている心で、仏教ではこれは
取り去るべき「執着」の代表格として挙げます。

「あれも欲しい。これも欲しい。」
「今、自分にはそれがない。足りない。」
「でも、あの人はそれを持っている。
 自分にはそれがないので劣っている。」
「それを持っているあの人がうらやましい。」

お釈迦樣は「こうした執着こそが人生の苦しみ
を生む。これを取り去った時、人は平安な心で
真に幸せに生きることができる」という教えを
説いたのです。
そのためには「足るを知らねばならない」と
いうことも説きました。

でも、あなたは次のように感じませんでしたか?
「足るを知れ、とは現状で満足せよ、ひたすら
我慢せよと言われているようで、納得いかない。」
「仏教の教えを学べ、みたいな説教くさいこと
を言われてもピンとこない。」
「こんな高尚な教えはさておき、もっと簡単で
効果のある方法で、人と比べた時に『足りない、
少ない、自分は劣っている』など思わずに
済ませる方法はないの?」

そんなあなたにぴったりの簡単で効果のある
方法があります。

それは来年、年が明けたらお伝えしましょう。
読者の皆さん、今年も読んで頂き感謝致します。

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