生まれてさた意味を考えたことがない人は、非常に
少ないと思う。
私はほんの少し前に、若干心を病み、自暴自棄になっていたことがある。
何もかも上手くいかない。
会社は無能な私をやめさせたがっていた。
たった1人の友だちが、心を病んでしまい、付き合いができなくなってしまった。
心の内を明かせる人は、母だけになっていた。
子を産むこともなく、大した仕事もできないまま、歳をとってしまった。
私が死んだとしても、悲しむのは母だけ。
そう思うと、無性に悲しくなった。
ほんの些細なことで、感情が爆発してしまう。
かなり危険な状況だった。
ちょうど1年前に、会社を辞めた。
5時に起きて、6時前に家を出る生活から、解放された途端、足の裏の痛みが治まり、腰の痛みも大分ましになっていった。
生きていてもしょうがないと言う思いも、薄らいで行った。
私が生まれてきた意味などは、ない。
ないけれど、死にたくないから、生きていく。
並以下の能力しか持ち合わす生まれてきた者は、生きている今はないなだと思う。
意味がないけれど、今日一日楽しいことや嬉しいことがあった。
あーっ、よかったと、
そうしていく内に、ある日、お迎えがきて、空に飛び立っていく。
それで充分じゃんと、私は思っている。