認知症、寝たきりからの改善:内臓と感情
寝たきりの状態が続くと、感情に影響が及ぼされます。
怒り、悲しみ、不安、恐怖。
動けないもどかしさから、落ち込むことは当然です。
そのはけ口となってしまう、家族、介護者にとっては毎日が辛いものとなっているでしょう。
薬の副作用や処方間違いから、寝たきりの方の精神状態がおかしくなってしまうこともあります。
認知症のお薬やベンゾジアゼピン系薬物の関係については後日あらためて、記事にしたいとおもいます。
内臓と精神について
内臓の不調と精神状態には関係がある!
とあらためて言う必要はないと思いますが、膵臓の不調とうつ病、心臓疾患と怒りには密接なつながりがあります。
「脳がすべての感情の源である」と20世紀の医学では、信じられていましたが、近年、身体のすべての細胞と心には相互に関係していることがわかってきています。
東洋医学では肝、心、脾、肺、腎の病はそれぞれ怒、喜、思、憂悲、恐驚などの感情の変化を引き起こすとしています。
現実に内臓の不調は感情の不安定を引き起こす。
寝たきり状態は全身の動きが極端に少ない状態で、血行不良を引き起こします。
血液の循環が悪いと筋肉も低下し、内臓にもダメージを与えているでしょう。
それはやがて不安感や恐怖、怒りにつながっていきます。
精神からか?内臓から?
よく寝たきりで不安感を抑えるために抗不安薬。
怒りっぽいから安定剤と、今まで薬を飲んだことがなかった高齢の方に大量の薬が処方されることがあります。
動けない状態で内臓の機能がおちていれば、精神状態に異変がおきるのは当然のことではないでしょうか?
精神薬を飲ませることで、数日はご家族にとっても平穏な毎日が戻るかもしれない・・・
しかし、数週間数カ月、長期にわたって精神薬を寝たきりの方へ飲ませることは害にしかなりません。
回復の妨げになってしまいます。
寝たきりの精神状態を回復するために、内臓から変化させる。ことを木もれび鍼灸院ではおこなっています。
鍼灸治療は内臓の不調を改善することで、精神への負担を減らす
心と身体は切り離せないものです。
心だけ。
身体だけ。
良くしようというのは、不可能と考えています。
【認知症回復の記録】
- 認知症は治るのか?
- 寝たきりから改善し台所の用事ができるようになりました。
- 寝たきりからの回復期で注意すること
- 寝たきりから杖なしで歩けるまで
- 寝たきりからの回復期、姿勢と歩行時の調節方法
- 寝たきり老人に対するリハビリと投薬は間違っているよ。現状維持は死ねと言っているのと同じ。
- 気力を失っていた祖母が、座薬を1週間やめてみたら・・・
- 寝たきり老人が気力を失う?ずっと不思議でした。
- ボケからは回復していたけど。。。
- 2週間ぶりにいったら、えらいボケてました。
本当に98歳かと思うくらい傍から見たら元気です。
東洋医学からみると、生命エネルギーはとっくに尽きている。
脈や舌で判断して針灸や漢方を扱う東洋医学ですが、
祖母の脈や舌を診ると実は良くありません。
でも元気に一人でも生きているのはなぜなのか?
祖母の舌を見ると、ストレスなどの精神面の緊張をあらわす、
舌の部分が非常に膨れて腫れているように見えます。
ストレスと聞くと、マイナスなことばかり思い浮かべがちですが、
精神面の緊張は生きるために不可欠です。
超高齢でもがんばって生きている人ほど、
この精神面の緊張を表す舌の部分が膨れています。
無意識でしょうが老衰にあらがっているなと感じます。
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