老衰死について | 木もれび鍼灸院(アメブロ)

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昨日NHKで老衰について特集されていました。

老衰死
穏やかな最期を迎えるには


食事と寿命

✔摂取カロリーとBMI
死が近づくと食事量が減る。
しかし、老衰死の数年前から食事量に対して、体重が低下していくことがわかっている。

老いとともに身体が食事を吸収できなくなる。

老化に伴い、細胞の消滅(減少)していくことがわかってきた。
細胞の消滅は様々な臓器の萎縮に繋がっていく。

例えば、小腸の絨毛や周辺の筋肉が失われる。
そのため吸収する能力が低下する。

また、呼吸に関する筋肉が失われると、呼吸の様子が変わる。
肩を使い大きく息をする。
苦しそうに見えるが、なくなる前にする変化と捉えると、酸素の吸入しないという方針の老人ホームがある。


静かに命を全うする老衰死

✔アメリカの調査
4000人の高齢者の追跡調査
死亡に至る身体機能を評価した。

結果、三つのパターンがわかった。
1.ガン
2.臓器不全
3.老衰

老衰はガンや臓器不全と死に至る経過に違いがある。
老衰の過程がどのようにもたらされるのか?の研究が進められている。


✔細胞は老化が進むと細胞分裂をやめる
老化とともに細胞に炎症性サイトカインなどの免疫物質が増える。
免疫物質が増えると全身の細胞に、慢性的な炎症を起こさせ、身体の様々な機能を低下させる。


✔最新の老衰の考え方
インフラメイジングー老化がもたらす慢性的な炎症が身体の全ての臓器の機能を低下させていく。


✔アメリカ老年医学会の見解
・胃瘻などの経管栄養の有効性
・生存期間の延長
・栄養状態の改善
肺炎・感染症などの予防
→いずれも有効性認められず
※重度認知症高齢者の場合


老衰は苦しみがあるのか?



家族は最期まで延命治療か自然の老衰死かを迷う。
死が迫った時、人は痛みや苦しみを感じるのか?

✔オランダで行われた研究
調査対象:平均年齢85歳 178人
     経管栄養など実施せず
調査内容:■呼吸の様子■声の調子
     ■表情■筋肉の緊張

痛み・不快感を測定

結果:高齢者は老衰期に脳が萎縮するので痛みに苦しみことがないと言ってよい。


✔欧米では
死を遠ざけるのではなく“死の質(Quality Of Death)"を高めることに重点が置かれている。
世界で最も死の質が高い国はイギリスである。

イギリスでの終末期ケアでは死に向き合うことを重要視している。


老いを受け入れながら日々を重ねる