梅雨入りして、どんよりとした日が続きますね。そんな頃だからこそ、よりどんよりとなる短編作品「残した物、遺された者」について書いていきたいと思います。
これはちょうど二年前に撮った作品になります。舞台もちょうど今の時期でしょうか……雨の中の夜というイメージですね。
冠婚葬祭と言いますが、その中でも葬式は他のどれよりも、非日常の臭いが立ち込めていると思います。
いつ来るかわからない死――永別となる生者と死者。死者はもの言いません。どんな思いを抱いていたか、言葉で話してはくれません。また逆で、生者も死者に思いを伝えることはできないのかもしれません。あーだーこーだと、こんな人だった、あの時はこーだったと好き勝手に、思い出話に花を咲かせるのです。
この物語の主格となる男性は何も言わずに黄泉路に旅立って行きました。彼に別れを告げることは誰もできなかったのです。友人も恋人も家族も……彼の死はあまりに突然で、心の準備ができていませんでした。
葬式とは生き残った人が心の整理をつける場所だと言う人もいます。死者の為ではない、生者の区切りの為に執り行うのだと。
彼らはそれぞれの思いを抱き、この場に集います。
死んだ彼が望んでいたことはどんなことなのか――本当に悲しいのはどんなことなのか――。僕なりに死を見つめて、この作品を書きました。
死について考えるなんて重いですが、自分が何を残すのか、遺せるのか、考えてみるのも一興かもしれませんね。
雨の日には、幽霊がいるとも言いますしね。川向うにいる死者はどんな表情でこちらを見ているのでしょうか?
「残した物、遺された者」短編ドラマ(ショートフィルム・映画)
視聴サイト【チャンネ
監督 中村英児 / 脚本 長崎邦彦 /
出演: mayumi / 野崎衣里 / 岸井ひかり / 仲田博喜 / 熊沢裕貴 /
製作 Garage
制作 Act Garage
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