長女を受け入れるような高校があるのか?
と思った1年前を懐かしく思い出しております。
世間は入試シーズン、どうぞ体調に気を付けてお過ごし下さい。
そして自由に1年を過ごしてきた極楽とんぼ。
昨日帰宅して封筒を出してきました。
「抽選で当たったから、中見て。
行かせてもらえるならハンコ欲しい」
何のことやら?
プリントを見てもイマイチ良く理解出来ない。
長女を絞って、最初から話をさせます。
高校は2年で修学旅行があります。
長女の学校は東南アジア。
今、発展真っ最中の国を見て、その活気を肌で感じ、
文化の違いも学んでくるのが目的。
高校生に東南アジアのフロンティアな国は人気がイマイチ。
他の学校はハワイだのシンガポールだので結構良いホテルに泊まってると。
でも友達と行けるなら何でも良いやってのもこの年代。
不満は煮えたおかゆのように小さくポコポコ泡立つ程度です。
しかしこの修学旅行定員260名。
学年は400人。残り140人は関東へ行くのだと。
関東は日本の中心企業。
そこで日本の発展した姿を見ろと。
どうも東南アジアより魅力に欠けるような。
それは高校生も同じだったようで、
先生の説明もあり、東南アジアに290人が応募してきたそうです。
そこで学校が努力して連れてってくれるのかと思いきや抽選。
それが昨日で、教室で番号が振られた封筒を適当に引く。
決して学校で開かず、家で開けろとのお達し。
教壇の先生も、教室に出たところの先生も厳しく言ったのに。
高校生、廊下を曲がって階段と玄関でじゃんじゃんオープン。
290枚中260枚当たりだから、1割弱しかハズレが無い。
そうすると長女は「私は外れるはずがない」とかならず考える人なのです。
自分が外れないと思う思考回路、どうやったら治るんだろう。
長女は当たりでした。
中のプリントは海外だから積み立てより余分に費用がかかる事、
燃料サーチャージで諸費用は今の予想より高くなるかもって事、
パスポートを用意する事。了承ならハンコを押して学校に提出とありました。
で、いざ帰ろうとしたら、下駄箱で友達が号泣。
部活仲間でその子だけが外れてしまったそう。
どうにもならず泣いてる友達を慰めるだけになった長女。
「もう譲ってしまおうか」と思ったそうです。
そんなもの譲られたら困るでしょう?
「そう思ったし、みんなも同じ考えだと思う。
でも友達の泣き方見てたら、こんな気持ちになってまで、
修学旅行行っても嬉しくないかもって。
自分だけ国内でも友達居るし、この子がこんなに泣くの見てるなら、
行けないつらさの方が楽な気がしてきた」
翌日周りに聞いたら、やはり学校に交渉してくる親などがいたり、
辞退を考えてる子もいるらしいと言ううわさが。
先生方は、今年は関東方面でディズニーランド訪問を削ったからか?
毎年行った事あるってやつが多いから不要だろうと会議で削られたと言う。
修学旅行なんて行先はどこへ行っても同じだと思うのです。
大人が思うほど数日の旅行で学べる事なんかあるわけない。
それよりは誰と何をしたかの方が何十年先まで残るもんじゃないのかなあ。
昔、京都のタクシー運転手さんが、
「学生さんには京都の景色や歴史なんて覚えてなくて良いですよと言うんです。
それより一緒に来た人と過ごす時間をうんと楽しんで。
大人になって、また京都に来たら同じ景色がお迎えしますから、
その時間がよみがえるんですよ」と言ってました。
いつも観光客に高飛車な京都をちょっと見直しました。
学校にあれこれ言うのが何かと面倒な私でしたが、
今回は他の保護者の誘いにのり、
「30人くらいどーにかならんのか?」と言う質問を出すのに加わる事にしました。
ちなみに去年まではディズニー効果が確かにあったらしく、
人数調整が不要だったそうなのです。
団体旅行となると時間は短いですが、飛行機の席が30個、
どっかにあったら良いなあ。