ムスメ様方の受験のため、この夏はレジャー中止。
となるのは悲し過ぎる。
かと言って泊りは無理。
舞台関係は直前だと席が取れない。
そんな私の気持ちを慰めるために、
「ダリ展」に行って参りました。
画家のダリはご存知の方はご存じでしょう。
知らない方はネット検索が一番早いのですが。
私も行く前に見たところ、分からない所が分からないくらい、
分からなくて。
シュルレアリスムと言う形態で絵を描く人。
何かと言うと、ドラッグ決めたら見えそうな光景を素面で描けるわけです。
そりゃ自称天才と言われるわけだ。
7月から始まった展示会で、当初はかなりの行列。
熱中症で倒れて救急車の話もありました。
しかし日曜の昼に行くと、入場チケット購入も待ち時間も無し。
中では順番通り最前列で見ようと思うなら牛歩の列に入る事になりますが、2列目以降で良ければ自由に進めます。
牛歩の列も1時間半あれば終点まで行けるので、
じっくり見るにはちょうど良い混雑具合です。
内容に関してはもっと理解の深い、
まとまったブログが山ほどありますのでそちらをご覧下さい。
さて私はと言えば、日曜の昼前に家を出る。
それをするために娘たちの尻を叩き、叫び、怒り。
「娘たちの外出の遅さに怒りを吐き出す、
更年期直前の熟女」と言う、ダリ作品に加えてもらえそうなタイトルの状況でした。
何とか下のムスメに「宿題の材料になるよ」と説得し、
上のムスメに「帰りにスタバに寄ろうか」と袖の下を提案。
程よい時間に転がり込めました。
ダリ展の素晴らしいところは、作品ももちろんですが、
時系列や系統ごとにまとめてあり、
私のような素人も、その変化を楽しめるようになっています。
私の見たところによると、18歳で王立アカデミーに入った途端、
芸術が爆発。
やはりハタチ前後の環境は重要ですね。
その後、女に出会ったのと、仲間と決別したあたりで、
さらに爆発。
オトコにありがちな展開です。
それでも芸術家にしては伴侶や環境に恵まれた方だと思います。
そんな中でも芸術を追及できたのは、
やはり天才なんだなと。
会場を出るとショップがあります。
ダリせんべいがお勧め。
入れ物がダリなのに中身はチーズえびせん。
ダリくじもあり、私の身長くらいのガラガラを回すと、
ピンバッジとシールが出て来るそうです。
我が家は私も夫も芸術や音楽の素養が全く無く、
当然環境も整えられないので、子ども達も感性が発達してない。
だから反応がイマイチです。
私はこの展示会場を出た後の頭がぼやっとする感じが好きなのです。
理解は出来ないけど、何だか充実した楽しかった気持ち。
子どもにもいつか何か感じてもらえたらいいなあと思ってます。