私の人生は暴走自転車。
誰よりも風を切りたくて、これでもかってくらい全力でペタルを漕ぐ。

その一歩は本当に力強くて、どんなギアの重さにも負けない一漕ぎ。

その一歩が踏み出せるともう何も怖くなくなって全力で漕ぎ進める。

そのうち息が切れて、足が止まって、ただ走り抜けてきたエネルギーだけが残って、自分のエネルギーが足りなくなってくる。

自転車に乗ると、誰よりも早く進みたくなる。前にいる自転車、隣に並んだ車よりも早く、次の信号まで全速力で駆け抜ける。

急に赤になると、なんでもっと早く漕げなかったんだろうって自分の不甲斐なささえ感じてしまうのだ。

自転車に乗っているだけだったのに、まるで自分の人生みたいだなってふと思って情けなくなってしまった。

青信号が点滅すると何がなんでも渡りたいって加速を始める。

けれどその加速は長くは続かない。

人生も同じ。何かを始めるのに熱量は必要。
だけれど、それをずーっと燃やし続けて、動き続けて、身を削った先にあるのはなんだろう。

『私何やってるんだっけ?』
私はエネルギーが切れた先に答えがわからなくなることがある。

自分の限界を越え続けた先に新たな自分に会えるって信じて生きてきた。けど、壊れたら元に戻らないことの方が多くて、暴走自転車のように青信号の点滅を加速することで、もしかしたら命を落とす事故に遭うかもしれない。

そんなことを考えられなくなるほど加速が止まらなくなることは、したくないな。

人生が、暴走自転車にならないように自分が気持ちいいなと思えるペースで駆け抜けて行けたら日々に感謝と喜びを感じられるだろう。