[エピローグ]シム・チャンミン21年ぶりの初のミュージカル「ベンジャミン・バトン」

[エピローグ]シム・チャンミン21年ぶりの初のミュージカル「ベンジャミン・バトン」、愛で完成したスウィートスポット（EX：スピディア）

（エクスポートニュースキム・ヒョンジョン記者）退屈な日常を過ごしていますか？活力を吹き込んでくれる文化生活をしてみてはいかがでしょうか。友人、恋人、家族と一緒に、また一人で見に行く良い公演をお勧めします。エキスポツニュースの公演エピローグを盛り込んだコーナー「エピローグ」を通じてミュージカル・演劇を紹介、レビューして俳優の演技を振り返ります。

若くなりたい欲望、老けたくない欲望は人間の基本的な欲求だ。古代のジン・シファンはブロッチョを訪れ、現代人は施術をして外見管理をするのに時間とお金を投資する。

そのような面で赤ちゃんに生まれ、老化する他の人々とは異なり、歳月が流れるほどしわがなくなり、体が健康になって難しくなるベンジャミンボタンは幸運の男だ。生まれた時はお年寄りの顔だが、ますます若くなるなんて祝福された人生ではないか。

しかし、ベンジャミンの「逆老化」は祝福ではなく呪いとして作用する。愛する人は年をとるのに一人で若くなって赤ちゃんに戻ること、孤独で悲しい生活に間違いない。

ミュージカル「ベンジャミンボタン」は映画「ベンジャミンボタンの時計は逆に行く」の原作でも有名なF.スコット・フィッツジェラルドの短編小説を原案とした創作ミュージカルだ。世宗文化会館Mシアターで公演している。

高齢者として生まれ、ますます難しくなる男性ベンジャミン・ボタンの生活をパペット(PUPPET)を通じて具現し、生活の喜びと愛、喪失の悲しみ、時間と歳月を超越して存在する普遍的な人間の人生を探求した作品だ。

ミュージカル「ベルテル」、「西編祭」、「男衝動」などの調光化演出が劇作と演出を引き受け、ミュージカル「国境の南」、「コンチルパル新三陸」のイナオ作曲家が参加した。

ベンジャミンの時間だけ逆に流れるという大きな茎は映画のようだがヒロインキャラクターや父親に対する叙事詩など細かい設定は違いがある。映画がベンジャミン・ボタンの愛だけでなく、人生全体で様々なエピソードを扱うなら、ミュージカルは愛に集中する。

またミュージカルを貫通するテーマは「スウィートスポット」(sweet spot)だ。流れる時間の中で、人生の黄金期は、かつて一瞬ではなく、人生のすべての瞬間であるということだ。愛のある人生で今この瞬間がスウィートスポットだ。

ミュージカル特性上、ドラマや映画のようにキャラクターたちが時々それぞれ年齢層を行くことができる条件ではない。木の人形で作られたパペットを通してベンジャミンボタンの年齢の変化を表します。没入には邪魔になることがあるが、ほとんどシーンに登場するキャラクターほど最善の選択と見られる。

「時間が逆さまに行くなら」、「君はなった、消えて」、「スウィートスポット」、「愛するなら」、「禁止はチャンス」、「ファンレター」、「それは彼らの世界」、「ビポアンドアフター」、「不安にの招待」などのナンバーが流れる。ヒロインブルーはジャズクラブの余歌手で、ジャズを主要ベースとしたナンバーたちが劇を合わせる。

2003年東方神起メンバーとしてデビューしたチェガンチャンミン(シムチャンミン)がなんと21年ぶりにミュージカル舞台に初めて上がった。ミュージカル挑戦を「遅風」と明らかにしたチェガンチャンミンは安定した歌唱力と演技を見せる。

ベンジャミンボタンとは異なり、ヒロインブルーはパペットなしでかつらや衣装、声のトーンなどを通じて、子供から青年、老年まで表現する。パク・ウンミは涼しい歌唱力を誇り、ブルーの幼い頃から老人までの姿を異質感なく消化する。ジャズクラブママ役のハウン島も個性強い演技と豊かな歌唱力で存在感を誇る。

俳優たちの熱演が目立つ作品だ。パペットを利用したので、自分の演技だけでなくパペットの動きにも気を使わなければならない。パペットの視線と動作を俳優と同一視するためにベンジャミン役の俳優をはじめ、アンサンブルまで忙しく動く。