【救出】
2012年6月22日
全てに絶望したオレだったが、もう前を向くことにした。
とりあえず、この一週間、トルネが使えなくなってしまったのだが、なんとか代替手段が見つかり、ピンチは凌げそうだ。
あとは…
PS3内に取り残されたジュリエットを救出しなければ。。
オレはとにかく情報を集めることにした。
そして、ディスクの強制排出手段にたどり着いたものの、オレのPS3は既にそれらの方法を全く受け付けない程のダメージを受けていたようだった。
残る手段は、メーカーに依頼するしかないというのだ。
更にオレは、目を疑うような情報を目にする。
ディスクを取り出すだけで、ソフト1本分ほどの費用が発生するというのだ!!
あぁ、なんということか…
もう、こうなっては、アレを実行するしかない。
オレは、ついにPS3を自ら分解する決意を固めた。
まずは、PS3を手に取り、彼の体をくまなく観察した。
ネジ穴らしきものは、ひとつも見当たらなかった。
そして、重い。。
更に注意深く観察する。
あった。
封印だ。
封印を慎重に剥がすと、ひとつのネジ穴が現れた。
そこに秘められたネジは、特殊な形状をしていたが、径の小さなマイナスドライバーで、半ば強引にこじ開ける。
ジュリエットの助けを呼ぶ声が、徐々に大きくなっていくのを感じた。
そして半時が経過…
とうとうオレは、ジュリエットをこの手に取り戻すことに成功したのだった。
つづく