第17話「朱禁城の花嫁」です。
別の次元へ潜伏したインサラウムの足取り調査とZONEへの対策を立てるべく、我が軍はゼロの指示で中華連邦へと向かいます。
中華連邦は、以前ゼロが、100万人の日本人をエリア11から逃す作戦に利用した経緯があり、中華連邦を牛耳っている大宦官の一人をギアスによって操っているゼロは、この中華連邦を自身の野望の為の拠点にと考えていたようです。(勿論、他者には真意を伏せておりますが…)
その中華連邦では、ブリタニア・ユニオンの第一皇子 オデュッセウスと、中華連邦の天子 チェン・リーファとの政略結婚という事態が待ち受けておりました。
ブリタニア随一の策略家であり、ルルーシュの最大の敵にして腹違いの兄でもある、「シュナイゼル・エル・ブリタニア」に先手を打たれた格好のゼロ(ルルーシュ)ですが、この計略を利用して、かねてから企てていた中華連邦を黒の騎士団の傘下に収める計画を実行に移すことを決意します。(勿論、他者には、「正義」のための中華連邦救済という体です)
そして、婚約披露の当日。
来賓の中には、シュナイゼルの他に、もう一人の要人がおりました。
それは、地球連邦の黒幕「リボンズ・アルマーク」
その正体を突き止めるべく、リボンズへの接触を試みるソレスタルビーイングのティエリアでしたが、逆にリボンズに連れ出され、そこでリボンズの真意を聞かされます。
優良種たる自分達「イノベーター」こそ、世界の頂点に立ち、人類を導く存在であること。
それこそが、ソレスタルビーイング創設者のイオリア・シュヘンベルグの計画の根幹であること。
リボンズの証言に衝撃を受けるティエリア。
さらに、同じイノベーダーであるティエリアを同胞として取り込もうとするリボンズでしたが、仲間達の生き死にを通して、自らの意思を決して曲げない決意を固めていたティエリアは、リボンズを拒絶。
別室でそのような駆け引きが展開されている中、本会場では、シュナイゼルとゼロ(ルルーシュ)による別の駆け引きが始まっておりました。
披露宴の余興として、シュナイゼルは部下である「枢木スザク」を、ゼロはその素顔をそれぞれ賭けて始められたチェス勝負。
伯仲する勝負の行方は、千日手の様相を呈し、ゼロが引き分けを持ちかけようとした時、シュナイゼルが動きます。
シュナイゼルが指した手は、自身の王を、相手の王に差し出す一手。
勝ちを拾わせるようなシュナイゼルの高慢な態度にプライドを傷つけられたゼロ(ルルーシュ)は、勝負を放棄。
そんなゼロの行動を見て、「君という人物がわかった気がする」と満足げに告げるシュナイゼル。
心理戦では、未だシュナイゼルに敵わないことを思い知らされるルルーシュでありました。
その時!
会場に一人の賊が乱入!!
乱入者の正体は、OZ総帥のトレーズとの決闘に敗れた後、姿を眩ましていたコロニー出身のガンダムパイロットの一人「張 五飛」でした。
トレーズとの決闘の後、自失に陥った五飛は、第二の故郷とも呼べるこの中華連邦に潜伏し、反連邦のレジスタンスと行動を共にしていた模様。
政略結婚という行為に正義無し!として、この披露宴をぶち壊しに現れたようです。
(まあ、なんというか…ww)
そして、天子を蔑ろにし続けてきた大宦官を討つ為、クーデターを計画していた中華連邦の士官「黎 星刻」もまた、この混乱に乗じて蜂起。
こうして、大混乱に陥った婚約披露会場の中、ここがチャンスと見たゼロは、会場に潜伏させておいた黒の騎士団に号令を掛け、天子を拐って(仲間内では保護という名目)、会場を後にします。
天子を連れ出し、会場の外に展開する我が軍。
それを追うように立ち塞がる、星刻率いる中華連邦軍。
更に、自分の信じる正義のため、ゼロと中華連邦の両方に喧嘩を売る五飛のシェンロンガンダム。
三つ巴の戦闘が今始まろうとしております。
つづく