(第51番~第60番) より

 

 

61番から64番までの4つは、同じ西条市内の5km圏内にあります。

 

【第61番】 香園(こうおんじ)  本尊 大日如来

「なに、これ!」という寺院でした。近代的なビルのような造りの黒い1棟の中に、本堂、大師堂、講堂など全てが入っているようです。ウルトラ興ざめ。

 

【第62番】 礼拝所

香園寺の第2駐車場の中に、小さな「礼拝所」があり、ここで納経ができ、62番札所の弘法大師のお姿(88カ所の寺院か加盟する霊場会が発行する弘法大師が描かれた紙札)をもらうことができました。

「62番・宝寿寺があるのになぜ?」と、翌日、周辺の寺院で聞いたところによると、宝寿寺の40代の新しい住職は非常に短気な方で、霊場会の規約(納経時間:7時~17時)を守らなかったり、自分の都合で納経所を閉めてしまうなどのことをするため、お遍路さんのために、62番の礼拝所を作っているのだとか。これも、ウルトラ興ざめな状況です。

 

【第62番】 宝寿(ほうじゅじ)  本尊 十一面観世音菩薩

聖武天皇が「金光明最勝王経」を奉納し、金剛宝寺として開基されましたが、その後、弘法大師が石鎚山へ修行のための巡錫のおり宝寿寺へと改号されたそうです。秘仏の本尊が御開帳されていました。

トラブルの渦中にある宝寿寺の納経所にいた方は、「私は雇われです」と言っていましたが、霊場会の規約を無視して、「納経の開始は朝8時頃から」と言っていましたし、「参拝客が減ってしまったため、納経(御朱印)の代金は300円ではなく600円」ということでした。

さらに、「霊場会は、一方的に訴訟を起こし、霊場会が、一方的に負けた」とも。裁判の経緯や結果がどうであれ、お遍路さんにとっては、こういう状況になっていること自体、不愉快かつ残念この上ないことなのです。

タコなチャンちゃんは、「タコども、いつまでもイカんことやってんじゃねえよ!」と思ってしまいました。

 

【第63番】 吉祥(きちじょうじ)  本尊 毘沙門天

四国霊場の中で唯一、毘沙門天を本尊とする寺で、脇侍に吉祥天と善尼師童子が立っているそうです。なのに寺号は吉祥寺? 

下記リンクに、毘沙門天は精霊界のアークの守備役であると書かれています。

『空海さまと七福神が隠して伝えた「世界文明の起源」』 上森三郎 (ヒカルランド) 《前編》

【アークは剣山に?】

 

【第64番】 前神(まえがみじ)  本尊 阿弥陀如来

寺院というより神社のような建物でした。しかも、とびぬけて立派な。

前神寺の寺紋は徳川家と同じ「三つ葉葵」ですが、これは当地、西条藩初代藩主の松平頼純公さんが、八代将軍吉宗公の伯父にあたる方であったからだそうです。四国88カ所を巡っていると、あちらこちらで徳川家所縁のモノを見ていましたが、前神寺はその最たる寺院です。

前神寺の歴史はというと、

役行者が石鎚山で修行中、釈迦如来と阿弥陀如来が石鎚蔵王権現として現れ、その尊像を刻み安置。その後、桓武天皇の時、伊予橋の里(石鎚神社)に七堂伽藍を建立し勅願寺と定めて「石鎚山金色院前神寺」の称号を下賜された。しかし明治政府の神仏分離政策で一度は廃寺となりながらも、当地に移して再建され、現在は石鎚山修験道の本山となっているそうです。

 

【第65番】 三角寺(さんかくじ)  本尊 十一面観世音菩薩

標高450mの平石山の中腹にあるこの寺院は、やや階段の多い寺院でしたが、紅葉がとても綺麗でした。

 

伊予の国のお遍路寺院は、65番までです。

次からは、讃岐の国(香川県)、「涅槃の道場」です。

が、

66番・雲辺寺は、ほぼ県境上にあり、住所は高知県三好市となっています。でも、ロープウェイの乗り場は香川県側ですから、讃岐の国ということにしておきましょう。

 

【第66番】 雲辺(うんぺんじ)  本尊 千手観世音菩薩

88カ所の中で、ロープウェイで参拝するのは、ここと21番・太龍寺の2カ所ですが、雲辺寺は最も高い場所にあるそうです。ここの往復料金は、2200円/人 でした。

寺院はよく整えられていましたが、やや観光地化していた感じでした。

 

【第67番】 大興(だいこうじ)  本尊 薬師如来

大興寺は、奈良の東大寺末寺として建立されたのが最初だそうです。

 

【第68番】 神恵院(じんねいん)  本尊 阿弥陀如来

瀬戸内海から500m程の所ですが、琴弾山という小高い山の中腹にある寺院です。

69番・観音寺と同じ境内にあり、納経も一緒にできます。

本殿の前に立つと、打ちっぱなしのコンクリートの壁しか見えず、かなり引きしましたが、中に入ると公民館のような安っぽい造りの拝殿がありました。

 

【第69番】 観音(かんのんじ)  本尊 聖観世音菩薩

神恵院と同様に琴弾八幡宮の神宮寺として建立されたそうです。後に、弘法大師が奈良の興福寺に倣い七堂伽藍を造営し、聖観世音菩薩像を安置したそうです。

 

【第70番】 本山(もとやまじ)  本尊 馬頭観世音菩薩

境内には五重塔があり、2頭の馬の像がありました。本尊が馬頭観世音だからでしょうか。

本堂は、国宝だそうです。

 

後半お遍路の4日目(11月8日)は、ここまでです。

じゃらんで宇多津のビジネスホテルに予約を入れ、そこに向かいました。

 

 

次の (第71番~第80番) へ