イメージ 1

 著者の名前、聞いたことがないけれど、齋藤孝監修となっていたから読んでみた。監修者メッセージの記述の中に、数多ある自己啓発書のエッセンスはすべて網羅されているだろう。

 

 

【成功と「才能」】
 マクスウェルは「成功と才能は関係ない」というスタンスをとっています。これもまた注目すべき考え方です。 (p.16)
 シカゴ大学のベンンジャミン・ブルーム博士は、5年間にわたって一流の芸術家やスポーツ選手、学者らに関する研究を行いました。 ・・・(中略)・・・ 。
 そして、この研究によって博士たちが得た結論は、彼らを成功に導いたものは才能ではなく、やる気と決断力だということだったのです。(p.73)
 「才能」は、「決意」、「意欲」、「決断」に勝るものではないことを知っておくべき。
   《参照》   『歩を「と金」に変える人材活用術』 羽生善治・二宮清純 (日本経済新聞社)
             【モチベーションと自発性】

 

 

【ある求人広告】
 求む!
 不満を言わず、向上しようとする人。
 不言実行する人。
 はじめから不可能だと言わず、きっとできると明言する人。
 他人の邪魔をせず、みんなを奮起させる人。
 傍観者に甘んじず。物事の中心部へ切り込んでいく人。
 誤りを指し示すのではなく、正しいことは何かを指摘する人。
 暗闇を嫌うのではなく、明かりを灯す人。    (p.39)
 肯定的で、常に向上心を持って行動し、発電機みたいに明るくどこでも照らす人。
 言うのは簡単・・・・。
 脳科学的には、「どれもドーパミンという快感物質を分泌するためのノウハウ」とまとめることができる。
 脳が「快」の状態であれば、人生はうまく行くのである。

 

 

【決心と挑戦】
 成功者とは、成功しようと決心し ――
 努力した人である。
 失敗者とは、成功しようと決心し ――
 願った人である。
 明らかな失敗者とは、決心ができず ――
 待った人である。
               ―― ウイリアム・A・ウォード   (p.101)
 一番前に、ひとつ付け加えるなら、
 最高の成功者とは、成功しようと決心し ――
 成功するまで、数多の失敗を乗り越え続けた人である。
 たった一回や二回や数回の失敗でめげちゃう人って、最初から成功しようと決心しているとは言えない。

 

 

<了>