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 既掲載の、佐藤富雄・著の読書記録に比べたら体系的な記述は少なく、内容としてはかなりつまらないけれど、逆にいえば、読書に深く集中できない精神状態のときには、このような本の方がいい。

 

 

【朝の学習】
 著者は3時半に起きて7時半までの4時間を、運動、入浴、勉強に使っているのだという。
 朝っぱらから何で、と思うかもしれません。しかし私にとっての勉強は、知らなかった知識を吸収し、未来の可能性を開いてくれる “楽しいもの” なのです。
 “楽しいこと” であれば、当然、朝のうちにやったほうがいい。なぜなら人間の活動は、「ステロイドホルモン」 の影響で朝の7時くらいにピークがやってくるのです。その前後くらいの時間には、一番楽しくて、自分にとって役に立つ活動をしていたほうがいいに決まっています。(p22-23)
 著者は医学博士でもあるから、人体の生理的な根拠まで示している。生理的な根拠というのは、心理的な根拠をも底から支配する場合が多い、とても重要な因子なのである。

 

 

【「できる」と言って引き受ける】
 仕事においてネガティブな言葉を使わないということは、否定の言葉を発しないようにするということです。
 だから、たとえば上司からの妥当な仕事上の指示であれば、「できません」 ではなく、必ず 「できます」 と相手に伝え、自分にも言い聞かせるようにしましょう。

 たとえば、あなたが忙しいとき、上司から 「週末までに報告書出してくれ!」 と頼まれたとします。
 「あと3日しかないじゃない! できるわけないわよ!」
 そう言葉にした段階で、その仕事は確実に “できない仕事” になります。なぜなら、あなたの思考は 「できるわけがない」 という段階から一歩も進んでいかないからです。
「わかりました。やります」
 このように 「できる」 を宣言した段階で、あなたの脳では 「どうすれば、できるだろうか?」 というコンピュータのような解析作業が始まっていきます。そして、「スケジュールを調整してみよう」 とか、「誰かに手伝ってもらおう」 などと、さまざまな問題解決策が浮かんでくるのです。(p.36-37)
 まともな民間企業なら、このような事は一般ビジネス常識として、当たり前に教えられていることだろう。
 しかし、このような訓練を受けていない人は、指示や要請に対して、直ぐにというか反射的に 「できない」理由を述べだす傾向がある。公務員ならば、95%これであるし、まったく、一切、絶対に、前向きに考えもせず、お決まりの切り札言葉は 「予算がない」 ないし 「前例がない」 である。予算に変わるアイデアを捻り出そうとする意志は最初からゼ~~~ンゼンない。新しいことをしようとする意志も最初からゼ~~~ンゼンない。
 すぐれたトップのいる地方行政ならば、市民の要請に対して、市役所職員は、 「できない」 という返事をしてはいけないという単語緘口令をしき、そうではなく 「すぐヤル課」 を最前列のカウンターに置いている。しかし、山梨県甲斐市は、要請から1週間、期限を超えても放置したまま、再要請された時点で、「審議中です」 次で 「お引き取り下さい」 そして 「帰らないなら、警察を呼ぶ」 という手順である。甲斐市の場合は、「帰らないなら警察呼ぶ課」 である。
 このような驚天動地の事態を経験して、山梨県甲斐市の保坂市長宛てに重要な文章を記述し、7月27日に秘書に直接手渡し、翌日インターネットを通じてメールでも回答条件(要請を受け入れられない場合には、文章でその理由を示す)を送っているけれど、秘書には、「メールを受け取りました」 という基本的な事務上の定型ビジネス行為すら遂行する能力がないらしい。
 市長の秘書においてこの程度の出来だから、いつ回答が来るのか全く予測ができない。もしかしたら、今頃、市長は、私の記述した文章の内容を読んで固まっているのかもしれない。文章で回答があった場合には、私からの要請文章と共に、ブログに掲載しようと考えている。
 また、最も機敏に行動してくれるかと思い連絡を取った若手の市議会議員であってすら、面会時間に遅れるは、メールの即時返信はしてこないは、簡易な要請に対してすら行動していないらしいは、体制サイドの片側事情聴取のみで両者からの公正な事実確認をするという基本的な行動ができていないはで、唖然とするほどヒドイものである。
 そのうち、「市民からの要請を愚弄する山梨県甲斐市の行政実態」 というブログを作ろうかと思っている。

 

 

【物欲のエネルギー】
 人類の文明を発展させた 「物欲」 のエネルギーをあなたも探しにいきましょう。(p.87)
 優れた自己啓発系の著者として認識しているけれど、こういう文章を読むと、やはり 「前世紀を生きてきた方なのだなぁ」 と思ってしまう。
 現代の若者は、著者の世代(おそらく年齢は70代)の人に比べたら、物欲は、行動を起こすためのエネルギーにならないのではないだろうか。

 

 

【 言葉の 「たな卸し」 】
 「こんな生活がしたいなあ」 ・・・ 「まあムリだよなあ」
 「こういう体験をしてみたい」 ・・・ 「でも、お金がないか」
 このように、自分の理想をすぐ否定してしまうことってありませんか? このクセを続けていたら、ますますあなたの夢は叶わなくなってしまいます。
  ・・・(中略)・・・ 
 私はよく言葉の 「たな卸し」 と言っていますが、まずは自分が言いそうな言葉というのを、少し時間を使ってピックアップしてみることです。そのうえで 「まあいいか」 とか、 「別に」 なんて言葉をダメだししていく。 (p.104-105)
 “自分が言いそうな言葉” って、自分でチェックできるのだろうか? 無意識で使ってしまっている言葉のパターンは、久しぶりに会った友人にでも言ってもらわなければ、気付けないこともある。
 “口ぐせ” は、明らかにその人の人生のパターンを表わしている。時々、友人同士でチェックし合うのがいいかもしれない。
 
 

<了>