『男と女 ウソのつき方見抜き方』 ますい志保・さくら （講談社）

　なんでこんな本が買い置きしてあったのだろうと思いつつ、手にしてみた。　“阿呆くさい”　と思いつつ読んでいた処が３割、なるほどと思えたのが１割、失笑・爆笑が少々。殆どがどうでもいい内容である。

【女性のサバイバル能力】

　女は、大きな目的のためなら、小さなウソをいくらでもつける生き物です。都合のいい女を装うこともまた、女性のひとつのサバイバル能力と言えるのかもしれません。
　そして結局、彼女の都合にハメられているのは、あなたのほうなのです。　(p.71)

　この部分だけ読んで、ギャグ的な　“混ぜっ返し“　を思いついたのだけれど、書くのは止めておく。なにせ、この文章、『安全日宣言の見極め方、「彼女に計画妊娠されたかも・・・・・」』　という章のクロージングである。

【銀座のコスプレ】

　彼らのコスプレ優先順位は、１に看護婦、２にスッチー、そして３にバドガール。(p.130)

　バドガールって、説明がないから何の少女なのか、チャンちゃんには分からない。

　最近、国内線担当の契約スッチーは、時給だけではやっていけないので、夜、銀座で働いている人も大勢います。よって、銀座では単なるコスプレではなく、本当のスッチーに出会えるチャンスも多いのです。ウチのお店にもいますよ。ですから、スッチー好きの男性には、ぜひ銀座に遊びに来ることをお薦めしたいですね。(p.131)

　本物のスッチーより、夜の銀座で　「バカボンパパ」　に会ってみたい。

【　“おだて”　と　“見切り”　という才能】

　「あなたって最高よ」　「すご～い」　などと、常に持ちあげるのは、あらゆる男性に使えるテクニックです。男の人って言うのは、モチベーションが上がれば、どんどんやる気になる生き物ですから。それに、ある種の波に乗った男性でないと、何か大きなことを成し遂げることはできません。
　ただ、くれぐれも忠告しておきたいのは、「見切りをつけるときは早く」　ってこと。男なんて、ダメだと思ったらすぐ廃棄処分にすべきです。生涯ひとりの人と・・・・なんて若いうちに決めつけてはいけません。今の彼以上の人が現れたら、すぐ乗り換えなさい。その切り替えの速さも、女の才能のうちと割り切って。
　人生は一度きり。一期一会を大切に。　(p.138-139)

　最初にこれを読んだとき、爆笑してしまった。これを書き出しながら再度読んで、また笑ってしまった。
　それにしても、最後の　“一期一会“　の使い方は、かなりビミョーである。

＜了＞