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 時間がない時の中谷書籍である。読書が好きではないけれど、なるべく活字に慣れたいという人には、中谷書籍は相応しいかも。

 

 

【いろんな本を読んでいたら、価値軸を固定して柔軟に生きられるようになる】
 いろんな本、いろんな人の考え、いろんなジャンルの情報に接してる人ほど自分の中に価値軸があり、その価値軸の中にさまざまな情報や知恵を並べられるのです。・・・中略・・・。
「価値軸がかたまると柔軟性がなくなる」 と思い込んでいる人がいます。
 価値軸がしっかりかたまっている人のほうが、柔軟にどんなことにも対応できるのです。
 サッカーでは、素人はボールを蹴る足に力を入れます。
 プロのサッカー選手になると蹴る足には力を入れません。
 立っているほうの足に体重を乗せて、蹴るほうの足は力が抜けています。
 これが、価値軸を固定して柔軟に対応できるということです。  (p.43-45)
 野球のバッティングについても同じである。ところが、ヘボなバッターは、「バットを絞る感じ」 と言われて、“軸の安定を保つために脇を締めるという目的” を解せず徒にグリップに力を入れてしまう。足首を固定してボールを蹴るのと同じで、これでは飛距離が出ない。一知半解というのだろう。
 特定ジャンルの読書だけから真の柔軟さを手に入れようとしても、恐らくは無理である。

 

 

【読書の効用 : 集中力と持続力】
 本を読むメリットには、「集中力がつくこと」 もあります。
 集中力のある人とない人の差は大きいのです。
 経営者の研修に行っても、集中力のある人とない人がいます。
 「こんなに集中力がないなんて、この会社はヤバいだろう」 と思うような経営者もたくさんいます。
 集中力と持続力とは別のものではありません。
 集中力を持続すること、つまり集中持続力が必要なのです。
 将棋にしても、ボウリングにしても、集中持続力の戦いです。
 一瞬集中するだけではなく、それをだれだけの時間継続できるかです。 (p.69)
 読書の集中力と持続力は、読者の体調と書籍の内容が影響するけれど、週末に時間を裂かれることなく読書に専念できるなら、たいてい2回程度の珈琲ブレイクで1冊読めるもの。

 

 

【1冊の本を読むことは100冊読むのと同じ】
 1冊の本には、元になっている何百冊ぶんもの価値があります。
 1冊の本を読むか読まないかの差は、それだけ大きいのです。 (p.141)
 1つのケーキには、元になっている何つものレシピの価値があります。
 1つのケーキを食べるか食べないかの差は、それだけ大きいのです。
 わ~い、デブになれ~。

 

 

【 「読書」 を 「趣味」 と考えない】
 「○冊読んだ」 と自慢する人は、本が好きな人ではありません。
 それは、「○回呼吸した」 と自慢するのと同じです。
 私は、自分のホームページで読書日記を毎日書いています。
 数を増やそうと思ったり、自慢するために書いているわけではないのです。
 「あの時、こんな本を読んでいた」 とあとから振り返ってみることが目的です。 (p.148)
 中谷彰宏日記(読書日記) には、毎年、600~900冊程度が記録されている。
 この中から読みたい本を選ぶのも方法だろう。
 
<了>
 

  中谷彰宏・著の読書記録