ZARDボーカルの女の子が死んでしまった。代議士の自殺と重なって、慶応大学病院は一日中報道陣でごった返していたようだ。
 私がテレビを持っていなかった時代の流行歌手だったのだけど、余りにもヒットしていたからだろう、「負けないで」という曲の主要な部分の歌詞は知っている。
 本名は幸子さんだったとか。そもそも逆名である。


【負けないで】
 この表現は、極めて日本的である。日本以外の国では、「負けるな」 ではなく、「勝て」 になるのである。以前、読んだことのある呉善花さんのいずれかの本の中にそう書かれていたことである。
 なぜ日本人は 「負けるな」 と声援するのだろうか?
 日本人が使う、「負けるな」 という表現は、「相手に負けるな」 ではなく、「自分に負けるな」 の意味になっている。つまり克己心に声援しているわけである。
 ところが、他民族の声援である、「勝て」 は、あくまでも 「相手に勝て」 なのである。ここに、自省とか克己という意識はこれっぽっちも存在しない。


【日本=M=自省 VS 中・韓=S=他罰】
 大和言葉が内向的な言葉なので、日本人は本質的に自省的な民族なのである。それに対して日本以外の他民族は外交的な言葉なので、他罰的な民族ということになる。ファナティックに分類すれば、Mの日本、Sの日本以外ということである。
 東アジアに儒教という共通文献が存在していても、日本と中国・韓国はその咀嚼する角度が全く違っている。
 日本人は儒教を自省的な道徳として咀嚼しているが、中国・韓国は他を支配する制度としてしか用いていない。このことの間接的な証拠も、「負けるな」 と 「勝て」 という表現の違いに示されている。


 
【中国人のモラルはこうである】
 昨日(5月28日)の昼間、何チャンネルか知らないけれど、ワイドショー番組に東海大学助教授という肩書きの葉千栄という中国人がコメンテーターとして出ていた。
 中国から輸入した食品に毒物が混入しており、日本人に被害が出ている。また、アメリカでは中国からの輸入を禁止した州もある、という内容の報道に対して、中国人・葉という人物のコメントが振るっている。
 「せっかく日本の米の輸入再開をしたばかりなのに、こういう報道をするのであれば、中国でも日本から輸入した米には虫が混入しているという報道で応ずることになり、再び政治問題になってしまう」
 というのである。
 中国という国がいかなる文化国家かを知っているつもりの私でも、開いた口が塞がらないというか、やはりというか・・・・。
 人命を尊重するが故に農薬を極力控えて虫が発生してしまっている日本の輸出米と、人命を軽んずるが故に毒物が混入している中国の輸出食品を、政治問題という同じ土俵で同等に比較議論しているのである。
 中国人・葉千栄という人物が語っている中国人の人格・中国の文化というものが如何なるものであるのか、よく分かろうというもの。
 日本人のコメンテーターであるクロガネヒロシさんは、中国文化について全く見識がない。対中国問題に対して、あのような間抜けなコメントをする人物なら、番組に出すな!

 

<了>