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 21日の日曜日だったであろうか。中国が衛星撃墜に成功したという報道を見て、再び中国関連の本を読み始めてしまった。中国の行方を楽観する内容の本と、崩壊に向かうという内容の本の割合は、3:7程度であろうか。この本も、昨日の読書記録と同様に、後者に属する本である。


【人民日報と提携する日本経済新聞・朝日新聞】
 一般のビジネスマンが知ったら驚くでしょうが、日本経済新聞は中国の人民日報と提携しており、提携以来、中国報道に関してずっと甘いのです。朝日新聞も同様に人民日報と提携していますが、日本経済新聞のほうが先輩に当たります。
 世界の名だたる新聞であるワシントンポストやニューヨークタイムズ、フィナンシャルタイムズなどが中国の、それも共産党の機関紙と業務提携することなど絶対にありえません。それだけに、日本経済新聞、朝日新聞の中国報道にはプレスの自由がないことになる。 (p.59)

 日経がスポンサーをしているテレビ東京・12チャンネルのWBS(ワールド・ビジネス・サテライト)が、中国のマイナス側面を決して報道しない理由がこれだろう。


【徹底している中国の反日教育と政策】
 中国政府の反日政策が本当に徹底しているということ。中国共産党は「日本は侵略と残虐の国である」という反日・抗日の教育を常に体系的・政治的・意図的にずっと続けてきました。しかも過去のことではなく、現在形に等しい方法でその反日教育を続けているのです。その結果として、中国人の大多数は日本という国が嫌い、日本人という民族が嫌いであるという事実です。 (p.91)

 中国の歴史は時の支配者の自己正当化の歴史であるから、支配者以外は当然のことながら否定される。戦後、日本から7兆円ものODAを受け取っていようと、中国共産党が日本を敵対国として定めている限り、中国人民は永遠にその事実を知ることはない。
 そして、中国語には時制がない。過去形、現在形、未来形がないのである。つまり、中国語による 「過去の日本否定」 は、過去・現在・未来にわたる 「日本の全否定」 と言うことになるのである。このことを安易に考えてはいけない。


【台湾を冷遇し続ける日本の愚か】
 朝鮮半島の両国と違って日本統治時代を肯定的に評価している台湾。なのに、そんな台湾を冷遇し、傲慢この上ない中国に阿諛追従する日本である。何故か?
 その理由は、(昨日のブログに書いたことであるが)ふしだら故に中国共産党に弱みを握られている外務省チャイナスクールのクズどもや、政治的に隷属している朝日新聞や、経済優先でモラルを破棄し見境のなくなった日本経済新聞が、日本国内で影響力を行使しているからである。
 因みに、この本の著者である古森義久さんは、中国共産党の強圧に屈せず台湾に支社を置き続けてきた日本で唯一の新聞社・産経新聞の記者である。


【衛星撃墜に成功した中国】
 今、12チャンネル・WBSで、ほんの15秒ほど、「中国は宇宙の平和利用を考えていることに変わりはない」というような、極限的に馬鹿馬鹿しい中国政府のコメントをそのまま伝えていた。むろん、番組側のコメントなどはない。
 2年ほど前、中国はロケットの打ち上げに成功して大いに国威発揚していた。日本で会った中国人が自慢げに胸を張っていたので、日高義樹さんの本などに書いてあった内容を伝えてやったことがある。
 中国は過去3回、打ち上げに失敗していた。いずれもブースター・ロケットを切り離す際に、安定を失って墜落していたのである。そんな中国に、クリントン政権時代に、アメリカ企業がそのロケット打上技術を売っていたのである。ブッシュ政権になって、この企業が懲罰を受けたことはいうまでもない。
 金のためなら、最悪の共産主義国家にであれ、容易にロケット技術を売り渡すアメリカ企業と同様に、金のためなら最悪の国家から提供されたバカバカしい報道内容をそのまま伝える日本経済新聞関連の人々に、「恥」という概念はあるのか? 
 経済が機能しなくなり国内が混乱の様相を深めれば、北京オリンピックを放棄してでも軍事侵攻に走り暴発する可能性のあるのが中国という国家である。そうなれば、外務省チャイナスクール、朝日、日経は、単なる「恥」では済まされなくなるが・・・・・・。

 

<了>