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 国内外の、日本を知る人々を取材して作成された書籍。外国人識者が語る内容は心に響く。


【日本の子どもだけが歌えない国歌】
 NHKの 「歌のおばさん」 であったという安西愛子さん。
 ダイエーの監督になる前の王さんに、「困ってしまうことがあるのですよ」、と話されたという。「世界の子ども達は、姿勢を正し国歌を堂々と歌うのに、日本の子ども達だけは、態度もだらしなくきちっと歌えない。こんな惨めな恥ずかしい気持ちはありません。大変情ない」
 日本を滅ぼそうとする日教組の作意は、既に十分すぎるほど効果を上げているようだ。
 チャンちゃんは、最近のプロ・スポーツ選手の挙動に感心しない。グラウンドに唾を吐く日本人選手は、プロとしての資格を剥奪してはどうか? サムライ精神が僅かでもあるならば、自らが活躍する聖なる場に唾を吐くことなどありえようはずもない。何でもかんでも世界の真似をするばかりで、日本人が有する品格の基準を自ら見出せない選手は、即刻にでもプロを辞めてもらいたいと思っている。


【エクスクイジット (exquisite) = この上ない美しさ 】
 服飾研究科の市田ひろみさん。
 千数百年変わっていない天皇家の宮廷衣装を見た外国人は、ワンダフルとかゴージャスではなく 「エクスクイジット」 と言うのだそうだ。その言葉には、美しさに対する感嘆という以上に、尊敬の気持ちが込められている。
 千数百年変わらずに続いている天皇家を有する日本の価値を、西欧の人々は極めて高く評価している。渡部昇一先生も、ドイツ留学時代に天皇の存在を賞賛していたドイツ人のことを本に書いている。おそらく日本人自身が、最もその価値に気付いていない。


【日本の教育を害したもの】
 アメリカ人の法学博士であるジョージ・L・ウエストさん。
 アメリカには建国から100年間程は、日本の「教育勅語」に匹敵する「開拓者精神」がありました。しかし、ジェームズ・デューイのプラグマティズム(実用主義)が登場し、生徒達の「自由裁量」の名目の下、放縦な教育を広めた結果、伝統は失われ無教養な若者が大量に出現してしまったのです。こうして、謙虚さ、礼節等は失われ、偉大な人物への崇仰は、あくなき拝金主義や便宜主義に取って代わられるようになりました。そして、アメリカを蝕んだ思想が、戦後、GHQの推奨によって日本の教育を蝕んで行ったのです。
 文部省は 「ゆとり教育」 と名付けて、生徒の更なる愚民化を推進し、日教組は 「平等」 の名のもとに、教育の基礎である上限関係を破壊する。近代を操る思想は、それが右であれ左であれ、出所は一つである。国民を愚民化し、国家を軍事ないし経済で、最終的に一極支配するという狡知に長けた戦略である。


【東方瑞竹】
 台湾人の東方工商短大学長である許国雄さん。
 許さんの学校には、「東方瑞竹」と呼んでいる一群の蓬莱竹があるという。以下は、その由来である。
大正12年4月、当時の摂政であった昭和天皇が、伝染病の蔓延にも関わらず、台湾南部の屏東にも御足を伸ばされた。このことに感激した住民が行在所に天幕を張った。殿下がお帰りになると、何と天幕の柱に使った大竹の枯れた根元から新芽が吹き出し、やがて茂って竹林になった。人々はこれを、「国の瑞祥のあかし」と讃え、「瑞竹」と名付けた。
 許さんの文章には、「生徒に人気の“日本間”」、「これが大和魂の教育だ」、「神の前に心がひとつに」、などの小見出しが並んでいる。かつて日本統治下にあった台湾の人々は、現在の日本人より、遥かに昔の日本を尊び懐かしんでいる。


【日本軍政のメリット】
 インドネシア人の元外務大臣秘書であったバハリン・ヤヒヤさん。
 オランダは、「愚民政策」、「貧民政策」、「分離政策」をもって360年間も植民地支配を行った。これを終結させてくれた日本軍政の第一番目のメリットは、バラバラだった言語を、インドネシア語に統一してくれたことでした。
 
 他に、韓国、チェコ、パラオ、インドの識者の文章が掲載されている。外国人識者の記述を、上に僅かばかり書き出したけれど、本当は全文を書き出しておきたいくらいだ。

 

<了>