「お金は重要じゃないんだ」パナマの怪人・デリー・バルデスの「日本を愛する」熱き想いと「願い」。 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

「お金は重要じゃないんだ」パナマの怪人・デリー・バルデスの「日本を愛する」熱き想いと「願い」。

 

やじるし前回ブログは⇒『【感動】「先住猫」ジチマオが、「新入り猫」メイメイを「受け入れた」瞬間

 

 

 

皆さん「パナマの怪人デリー・バルデスを覚えていらっしゃるでしょうか?

 

東芝、C大阪、鳥栖F、札幌、大宮、川崎Fなど日本で大活躍したあの伝説のストライカー。日本在籍9年間で通算得点は何と「204得点」!※「Wikipedia」参照なのでどれほど正確かは定かではありませんが、大方、正しい数字ではないかと思います。とにかく数え切れないほど日本で得点したのは周知の事実です。

 

 

【動画】1997年5月25日。札幌厚別厚別公園競技場。コンサドーレ札幌VS川崎フロンターレの「伝説の一戦」。後半43分に川崎Fに追加点を決められ、1-3と絶体絶命の窮地に追い込まれた札幌が、ここから「奇跡」の大逆転勝利!デリー・バルデスはハットトリック!特に後半ロスタイムの同点ゴールのヘッドの打点の高さは正に「怪人」!人間離れした驚異的なジャンプ力、高さ、速さ、上手さ、左右両足、頭、どこでもゴールを決めれるシュートセンスと得点感覚…全てが「スーパー」なストライカーでした。

 

 

 

 

 

※下は2007年にパナマで撮った写真。いつまでも老けない怪人。日本語も忘れていなかったですよ!「サッポロ、サムイ~」て言ってました(笑)※当時のブログはこちら!⇒【『パナマ編 ~その2~』 「笑顔」が導く、奇跡的な「縁」!ついに登場、「パナマの怪人」!!その名も…!!??』

 

…と、もう1つ、こちら!⇒【『パナマ編 ~その5~』 ドリーム・マッチ出場!!

 

 

 

 

 

 

 

 

※サングラスをかけているのが日本で活躍したホルヘ・デリー・バルデスで、向かって右の一番端っこが双子の弟でマラガやパリ・サンジェルマンなどヨーロッパで活躍したフリオ・デリー・バルデス。中央の青い服のアミーゴ(元パナマ代表正GKで元パナマ代表GKコーチ)によると「ホルヘもフリオも能力はほぼ同じ」だそう。それが方や「日本」、方や「ヨーロッパ」と全く異なる人生を歩む事に。人生って本当に不思議ですね。

 

 

 

 

 

※ホルヘ・デリー・バルデスがパナマに持って帰り、前述の「元パナマ代表正GKで元パナマ代表GKコーチ」のドナルド・ゴンサレスにプレゼントした「鳥栖フューチャーズ」のユニフォーム(鳥栖Fはバルデスの古巣)。これは貴重!未だにパナマで大切に保管&着られていますよ!国民的英雄であるデリー・バルデスのおかげでパナマでも「Sapporo」「Tosu」など彼が在籍した日本の都市が有名に!凄いですね~。

 

 

 

 

 

日本で数々の「伝説」をつくった「パナマの怪人」デリー・バルデスは、2006年に現役引退後は指導者に転身。U-17パナマ代表、U-20パナマ代表、パナマA代表などの監督やコーチを歴任。2011年と2013年にはU-17W杯に出場。U-20W杯の出場権も獲得しています(この大会はU-17W杯の日程と重なったため、出場権獲得も行く事ができなかったそう)。さらにA代表でも2014年ブラジルW杯北中米カリブ海地区最終予選に進出し「最終戦のアメリカ戦に勝利すればW杯出場」と「あと一歩でW杯出場」というところまできました。しかし、リードしながらアメリカに逆転負けを喫し、本当に紙一重のところでA代表でパナマの歴史上初のW杯出場を逃す…(実はブラジルW杯でベスト16進出したメキシコは、この試合でパナマが勝っていれば予選敗退してW杯には出られなかった。それくらい厳しい予選で、いかに「僅差」の敗退だったかが伺い知れます)。

 

さらにはパナマのプロサッカーチームでも監督を歴任。指導者に転身してからも、数々の輝かしい実績を積み重ねている「パナマの怪人」デリー・バルデス。

 

 

そんな彼とよく連絡を取るのですが、いつも彼から言われる言葉があります。それは…

 

 

 

監督として、いつか必ず、愛する日本に帰りたいんだ

 

 

 

彼は「本気」でこう願っています。いや、長年、「願い続けて」います。

 

昨日と今日も、地球の裏側に居るデリー・バルデスから連絡がきました。そこで彼から、「熱き想い」を伝えられました。

 

 

 

「監督として愛する日本に帰りたい。お金は重要じゃないんだ給料の額は重要じゃない)。重要なのは、俺の監督としての能力を証明するチャンスが愛する日本である事。チャンスさえあれば能力を証明できる

 

 

 

彼はこう熱く僕に語りました。本当に「魂がこもった」言葉でした。

 

僕は彼のこの言葉を聞いた時、本当に驚きましたし、感動しました。

 

なぜなら、僕が知り合ってきた大半の中南米人(ラテンアメリカ人)は「お金こそが全て」であり、日本や中国などアジアに行きたい理由も「とにかくお金が欲しい」…ただ、それだけだったからです。目的はとにかく「お金のみ」(それが決して悪い訳ではない。プロとして、また1人の人間として、家族を養うためにも少しでも多くのお金を求めるのは当然の事です)。

 

※中南米人のこういった「ハングリー精神」について書いたブログは!⇒【<第4回> 「読者の質問」&「Yojiの回答」コーナー! ~ 他国の「ハングリー精神」 ~

 

 

 

しかし、デリー・バルデスは「お金は重要じゃない給料の額は重要じゃない)」と言い切った。僕はこんな中南米人(「人生=お金が全て」じゃない中南米人)、見た事がありません。

 

 

「それほどまでに、デリー・バルデスは日本を愛してくれているんだ。『お金よりも大切なモノ』がデリー・バルデスの中で、愛する日本にはあるんだな」

 

 

過去に在籍した東芝、C大阪、鳥栖F、札幌、大宮、川崎Fで、どれだけ多くの日本人に愛され、どれだけ幸せな日々を過ごしてきたか…デリー・バルデスの言葉からしみじみと伝わってきて、僕は本当に感動しました。

 

札幌が先日、J1昇格&J2優勝を成し遂げた事を報告すると「もちろん知っているよ!札幌の結果はいつもチェックしているんだ」と本当に嬉しそうに語ってくれました。

 

札幌の事、これまで所属した日本のチームの事、日本のサポーターの事、そして日本の事…彼は今も忘れていませんし、地球の裏側パナマから、いつも愛する日本の事を想い続けています

 

 

 

デリー・バルデスの『愛する日本に監督として帰りたい』という夢を、何とか実現させてあげたい

 

 

 

僕は真剣にこう考えています。

 

 

このブログを見て、デリー・バルデスの「監督招聘」に興味をもった方は、以下のメールアドレスまでご連絡下さいプロ、アマ、カテゴリー問いません。金銭面も「お金は重要じゃない」とは言え、デリー・バルデスの中にも「最低条件」の基準はあるかもしれませんし、引き受けるかどうかはデリー・バルデスの判断になりますが、オファーがあれば彼に僕から直接、伝えます。

 

日本で9年間プレーし、日本語も未だに覚えていて、流暢に話せます。

 

興味ある方は以下のメールアドレスまで、ご連絡下さい。

 

 

cafehondurasyoji@hotmail.co.jp

 

 

 

 

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