ゆっくりお散歩

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たかが八百屋。されど八百屋。


一流の気遣いは、客室乗務員や、社長秘書にしか、できないものでしょうか?

いえ、おうちのお近くの八百屋のお兄さんを、しっかり見てください。

できている人は、たとえ時給800円でも、ちゃんと一流なのです。


例えばカゴを持たずに、買い物を始める。

みるみる間に、野菜が手にいっぱい。

そこにすっと差し出される、空のカゴ。とても自然な「どうぞ」の一言。


例えば妊婦さん。

おなかの大きい体で、しゃがむのは大変。

低い位置に置かれた野菜に視線をやると、すかさず「とりましょうか」の一言。


旬のすぎたみかんを手に取り、買おうか迷っていると、

「もうあんまり美味しくないよ。でもどうしてもみかんが食べたいのなら、どうぞ。」

とほがらかに、誠実な一言。大切なお客さんに出さずにすみますね。


気遣いとは、思いやりにつきると思います。

わけへだてなく人を思いやる気持ち、その気持ちの深さが、

一流かどうかを決めるのだと思います。

飛行機の客席でも、ホテルでも、八百屋さんでも、おうちの中でも、場所が違うだけで、

一流の人は、いるのです。


接客は笑顔でするものと言いますが、形だけの笑顔と、心からの笑顔では、全く違います。

心からの笑顔を向けられると、嬉しくなり、思わずこちらも笑顔になってしまうものです。


そんな心が通う、一流の気遣いを、街の八百屋さんに見つけられるはずです。

そして誰しもが、そんな一流の気遣いができる人に、なれるはずだと思います。