Qちゃん、おしゃれでピンクの服に膝丈スカート。
いつも元気に職場に来るので他の職員は「まぁ元気やし大丈夫でしょ」という雰囲気でした。
これがやはり、本人に「病識がない」まわりにも「病識がない」怖さだったのでしょう。
もちろん、彼女のことも心配だけど仕事をすることが前提。
気にかけてはいたけどなかなか医療に繋げることは困難でした。
そして、奇妙な行動が起こり周りの職員を氷つかせたのです
【スイカ事件】
親が畑をしている職員がスイカ🍉を持ってきてくれて、「欲しい人はどうぞ」と机に並べたときのこと。
みんな「いつもありがと〜」
「美味しそう」
「持って帰るね〜」
と、仕事をしながら声をかけて通常業務についていました。
と、、、。
その時、すすす〜とスイカに向かってQちゃんが、急接近。
無言で四分の一に切り分けてあるスイカ🍉を取り、立ち去りました。
え?
気づいた人はあっけにとられ、気づいていないわたしたちは何が起こったか把握もできず。
そしてスイカと共に姿を消したのです。
待てど暮らせど帰って来ない。
さすがに上司も困ってしまい、
「ちゃちゃもん、探してきて!」
と、なりました。
え〜わたしかい!
と思いましたが、まぁ、仕方ない。
トイレやロッカー、いろいろ周ってついに発見したのは、給湯室で薄暗い中、ガリガリの体で一心不乱にスイカ🍉を包丁で切っているQちゃんの後ろ姿。
狂鬼。
声なんてかけれませんでした
1時間近く席を空け、スイカ🍉に全集中。
それは、普通のわたしからするととても奇妙な光景でとても恐怖を感じ、みてはならないモノを見てしまった気になり、とにかく怖かった