どーもーぅ(イントネーションは芳村真理さんor桜田淳子さんでお願いします)。
さて、茉奈佳奈「ふたりうた3」が発売されて早一ヶ月半となりました。お仲間の皆さんは発売日直後からそれぞれの感想&分析&批評&提案&・・・などなどを記事になさってます。「今さら?」なんですけど、僕も「ふたりうた3」について書きます。ただし、ただ好き嫌いだけじゃつまらない、ということで、まずは写真からどうぞ。
※角度が変なのはご勘弁を(あと○○権の関係から敢えてピンボケです)
上段、左上から右へ
1.茉奈佳奈「ふたりうた3」
2.森山直太朗「傑作撰2001-2005」
3.KOH+「最愛」
4.森高千里「DO THE BEST」
中段、左から右へ
5.Every Little Thing「Every Best Single」
6.杏里「THE 杏里」
7.オムニバス「フォークヴィレッジ ポニーキャニオン編 Vol.2」
8.Dreams Come True「何度でも」
下段、左から右へ
9.柴田まゆみ「白いページの中に and more tracks」
10.一青窈「もらい泣き」
11.Kiroro「キロロのいちばんイイ歌あつめました」
12.Nokko「the best of Nokko」
はい、「ふたりうた3」とその収録曲のオリジナルCDを並べてみました。
趣味が「よい音楽を集めること」(むやみやたらと買ってるわけじゃないんですよ)なので、こうやるのがいちばん自分らしいと思いました。
さて、順を追って戯れ言をば(どちらがいいなどの順番づけはしません。あるなら僕が好きか否かです)。
1.は最後に回して、まずは
2.ここ数年は春先になると(一応立春を過ぎてから)、桜絡みの曲があふれかえっていますが、その先鞭となったのは、福山雅治「桜坂」と河口恭吾「桜」、そして、直太朗くんの「さくら(独唱)」の3曲。ほぼ同じ頃にリリースされて、そのいずれもが名曲だったことで、「春になったら桜の歌をだそう」というちょいと安直な習慣が出来上がってしまいました。直太朗くんはピアノ一台の伴奏で歌ってます。潔い、かな?「(独唱)」と断り書きがあるのは、女子高生(だっけ?)との「(合唱)」があるからですが、こちらは、もはやスタンダードですので、カバーするならピアノ中心のアレンジじゃつまらない。ということで、「ふたりうた3」ではストリングスとアコギが軸になったバンドスタイルです。ライブツアーでストリングスカルテットが入るのは難しいから(多分、シンセで代用)、バンド演奏に向いた歌はありがたい、ですね。一番の違いは、オリジナルが「独唱」であるのに対し、鉄壁のツインズハーモニーですね。もしかすると直太朗くんの高い声オンリーよりも、茉奈佳奈ハーモニーの方が安定しているかもしれないとも思います。バンドスタイルでもいいですけど、本家の向こうを張って、茉奈ちゃんのギタ子さん一本でハモるのもありかな、と思います。余談ですが、僕は彼のご母堂・森山良子さんの大ファンでもあります。
3.実のところ、オリジナルはコマーシャルで何度か聴いた程度。柴咲コウさんのCDは数枚あるけど、福山雅治さんのCDは今回初めて購入しました(写真にありませんが「残響」を買ってます)。ということで、自分の中でまだ消化しきれていないので、詳細は語れません。ひとつ思うのは、この曲はKOH+より福山さんのセルフカバーの方が印象が強いこと、かな。そして、KOH+のおかげで茉奈佳奈がこの「男歌(男目線の歌詞)」をやっても違和感がないのだろうと感じてます。
4.森高だ。実はデビューの時、「NEW SEASON」の頃から知ってます。当時読んでいたFMラジオの雑誌に広告が毎号載ってから。ジーンズにGジャンで、アイドルではなく、「ティーンズに訴えかけていこう」というイメージだったかも。でも、あまり芳しくなかったみたいですね。どうなるのかと思ってたら、NHKの「まんが道」(藤子不二雄【FとA両方】のトキワ荘時代を描いた青春ドラマ)に出演してました。トキワ荘に引っ越してきた美人姉妹の妹役(姉は高木美保)。確か主役の竹本孝之さんと意識し合うんですけど、結局実らずに、また越していった、という筋書きだったかな・・・(曖昧でスミマセン)。ちなみに鈴木保奈美さんも出演していて、振り返った時に「すげぇドラマだったんだ」と感心しました。最近ならフジの「ランチの女王」が「すげぇドラマ」かな?(詳細については各自お調べください)。話は戻って、そういう印象を持ってたので「17才」でいきなりソフビ人形みたいになったのにはビックリしました。さて、歌の方ですが、「カゼをひいちゃいました」という言い回しで許されるのはあの頃の森高ぐらいかな、と思うので、遥かにノーブルな印象を持つ茉奈佳奈では「カマトト」になりかねない。同じカバーなら松浦亜弥さんの方がはまっていた気がします。きれいな歌だけど、イメージの相違は大きいなと思いました。
5.ELTも特段好きじゃなかったし、持田香織は黒BUTAの頃から知ってたから、僕には、どうにも「入りにくかった」アーティストです。今回タイミングよくシングルベストが出たんで、初めて買いました。個人的には3人体制の頃がいいと思います。茉奈佳奈バージョンはイントロにストリングスカルテットのバースが入ってから、バロック調のアレンジになっていて随分としっとりした感じですね。もっちーは最近高音がきつくなってきたみたいなので、このまま受け継いで欲しいな、とか何とかいっちゃったりして(広川太一郎さんで読んでください)。
6&7.杏里さんのデビュー曲ですね。作詞作曲は尾崎亜美さん。よって、7には亜美さんのセルフカバーが収録されています。杏里バージョンは78年発売なので、いかにも70年代ニューミュージックというアレンジ。逆に亜美さんはピアノオンリーで弾き語りです。そういう意味では、茉奈佳奈はストリングも入れてかなりダイナミックかつ音が厚い作り+ハーモニーですから、うまく差を出しましたね。故に、このアルバムではかなり完成度の高い曲のひとつでしょう。ちなみに”オリビア”とはオリビア・ニュートン-ジョン、です。「そよ風の誘惑」でも「ジョリーン」でも「ザナドゥ」でも「フィジカル」でもいいから聞いてみてください。映画「グリース」でも可です。オリビアとジョン・トラボルタが高校生役ですけどね(笑)
8.ドリカム。曲の完成度やこだわり・アイデアは超一流。でも僕は割と苦手な方です。多分、バブル経済がはじけた後、ミリオンを記録するCDがやたらと連発した音楽業界のバブルの時にグッと伸びたので、「音楽は量産して喜ぶもんじゃねーぞ!」と感じていた僕には小室哲哉氏とともに壁を作ってしまったのでしょう(ただし、ドリカムは別に乱発した訳じゃないので申し訳ないです)。ちなみに僕は、「LAT.43゜N」のような「悲しい系」や「決戦は金曜日」などの歌が好きです。さて、吉田美和という人は、高低・強弱関係なく声が塊になって前に出るし、この曲のような言葉を速射するのも、「LOVE LOVE LOVE」のように言葉が少なくても、まったくぶれない、希有な名ボーカリストです。故にドリカムのカバーは難しいんです。だから、聞き比べると、「何度でも何度でも呼ぶよ」からのサビメロのところで、過不足なく歌う吉田美和に対し、茉奈佳奈は「ちょっと力んでる」と感じる部分があり、その差を埋めるのにツインボーカル&コーラスが有効に機能していると思います。アレンジはあまり奇をてらってないのは、そこら辺の「差」をわかっているから、と考えます。それならとても「気持ちいい」ですよね。今、ジャケットを見ると、「ふたりうた3」の録音から発売後まで、キャベツの値段が極端に高騰したことを思い出して、ちょっとイラッとします。一玉298~398円だったからね。でも瑞々しいキャベツで美味しそうで(フォローじゃないですよ)、デザインは「キューピー3分クッキング」を想起しますね。
9.柴田まゆみさんはこの「白いページの中に」をシングルで発売した後は、アルバムを出すこともなく引退されたそうです。おそらくヤマハのポプコン辺りの出身で、その気があればある程度は活動できますから、水が合わなかったのかな。それ故に、「ふたりうた3」の中でも異色で、かつ、聞く側の認知度も低かったので、みなさんの評価というか好感度が低いんですよね(某○子さんと○ステルさんのランキング、共に10位だったし)。さらに、この曲は収録されているCDが極端に少ないんです。片手で数えられるかも、という具合で、さらに柴田さん個人のCDはこれ一枚だけです。僕も上の写真で並べた中で、一番最後に入手したのが柴田さん個人のCDでした(中古・オークションでなく、ちゃんと正規ルートで発売されてます)。しかし、僕はその極端に少ないCDのうち、オムニバス1枚を持っていたので、この歌を知っていました。だから、かなりの名曲であることもわかってました。ご本人の方は少々けだるい感じのボーカルで、しっとりしたAORに出来上がっています。茉奈佳奈バージョンは、実は僕、「ふたりうた3」の中でもおそらく1,2を争う好きな曲なので、大満足です。歌い方も丁寧かつストレートなので、原曲よりも「景色がはっきり見える」んですね。明朗快活なイメージのお二人が敢えてけだるくやるよりずっといいし、幻の名曲に新たな命を吹き込んだ気がします。柴田さんの活動状況を考えると、茉奈佳奈がこの曲を歌い継いでいって欲しい、と願ってやみません。さて、それにしても、オリジナルのリリースが1978年、お二人が生まれる8年前です。先述のような状況だったので、いい曲なのは知っていても、シングルレコードを持っているぐらいじゃないと記憶から抜け落ちてしまう可能性もあります。”自分たちで選曲した”「ふたりうた3」ですが、これは誰が好きだったのかな、誰の影響なのかな、と是非ご本人たちに直接伺ってみたいところです。ツアーのB.パス当たってくれ!
10.一青っちの「もらい泣き」です。この曲は、もはやスタンダードですね。一青窈というアーティストはバックボーンが幾重にも重なっていて、さらに感性も技術もすごいから、カバーは難しいだろうな、と思います。例えば、テレビでトークしているときのさばけっぷりも、ブルーバックのスタジオに青緑の服を必ず着てくるしゃれっ気も(つまり、放送される画面では体の真ん中に穴が空いているような状態)、もちろん曲中の情念や独特の歌詞も、「一青窈というカテゴリー」でしかまとまらない、それほどの強烈な個性があるからです。そこら辺は、話題になった例のフェイク(僕は、一青っちは「うっおぅーい」、茉奈佳奈は「ふっほーい」に聞こえます)のような独自の感性が表れる部分で明らかな差が出ますね。だから、こればっかりはなぞらなくてもいいかな、仕方ないかなと思います。けれど、二人とも真面目に丁寧に、そして、この曲が歌手デビューのきっかけとなっただけに、大事にしているし、むしろ既に”茉奈佳奈の「もらい泣き」”になっている気がします。一青っちの歌とは別物、ということ。よって、比べない方がいい曲ですね(そいつを言っちゃぁおしめぇよ。この文の存在を否定しちゃうからね)。
11.このアルバムの後に出るシングル「Mother」と同じく母への愛と感謝を伝える歌。この曲は完全に”茉奈佳奈の「未来へ」”になってますね。ただ、言い方は悪いけど、誰が歌ってもその人のものになる曲であって、そこら辺が玉城千春さんの才能だと思います。とはいえ、ハーモニーも心地よいし、アレンジも割とストレートで変に技巧に走ってない。なにより、二人がお母様を思って(いるであろう)、それを充分に歌に込めているので、気持ちよいです。そして、やっぱり朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」を思い出します。あの時の主題歌は「best friend」でしたが、なんとなくKiroroと茉奈佳奈はどこかでつながっているのかな、と感じたりします。
12.オーラス、「ナチュラル」。これはオリジナルのNokkoより好き。危うく”良い”と書きたくなる出来です。Nokkoは80年代半ばから90年代半ばまで、日本の「フラッパー」の流れをきちんと受け継いだ人です(今なら木村カエラ、遡っていくと山下久美子やサディスティック・ミカ・バンドのミカにつながっていきます)。故に、どう転がっても個性が強いです。そこを考えた上で、レベッカのボーカルの時は強弱速遅長短明暗どのフェイズになっても、魅力を最大限発揮できるように、土橋安騎夫(キーボード)さんがサウンドメイクをしていたと思います。ソロになってからも「人魚」などのヒット曲が出ましたが、レベッカ時代に比べて、微妙なズレも生じていたと思います。しかし、強い個性がそれを力ずくでねじ伏せているから、「Nokkoの世界」は保たれているのでしょう。さて、茉奈佳奈バージョンですが、オリジナルよりアコギが前に出て、パーカッションもノーマル(Nokkoはアフリカ系かな?)なので、いわば剛速球のストレートですね。さらに、ハーモニーが美しいので原曲より透明感が増しているし、草原を駆け抜けるような爽快感を感じます。Nokkoより、白井貴子さんの「Color Field」に近いですよね。貴子さんのも名曲なので聞いて欲しいんですが、ともかく、茉奈佳奈×疾走感・透明感、まさに「ナチュラル」な曲との相性が抜群にいいことが確信できたのは、大きな収穫ですね。この曲もバンド編成で、茉奈ちゃんとギタ子さんが前に出て、二人で歌い、ハモるとカッコイイ。だから、ギターがもっと上手くなって欲しいな。ただ、毎日練習できるかどうかわからないぐらいお仕事してますからねぇ。一日10分でいいから弾いて欲しいと思う、いや、願います。
ということで、あまりにも長すぎる内容でした。ここまで読んでくださった方がいらしたら、平身低頭で感謝申し上げます。しかし、まだ、1.を書いてないんだよね。でも、ここまでの収録曲解説でほぼ網羅できたと思います。故に曲以外に触れると、やっぱり写真、特にジャケットがすごくいい。二人とも自然な感じで、柔らかな笑顔。ポーズの取り方でしょうけど、茉奈ちゃんがグラマラスに見えますね(男目線だね・・・)。だから、「佳奈ちゃんって、こんなに細かったの?」とも感じます。それから、今回はジャケットにはないですけど、1,2,3すべてに緑=植物が入ってますね。ビルや街も撮るけど、空写真が趣味になっているように、ふたりは人工物より、自然に囲まれるとその良さが際立つのかな、と僕は思います。オーガニックな感じ、であってますか?歌だけじゃなく写真についても今後期待できる方向性が見えた気がします。もちろん、次は満を持して、オリジナルアルバム、ですね。みんな、待ってますので、関係者の皆様、よろしくお願い申し上げます。
さて、ようやく終わりますね。敢えて申し上げるなら、僕は「白いページの中に」「ナチュラル」「未来へ」を三傑とします。次点が「もらい泣き」かな?ここまで読んでくださった方(ひとりぐらいは、いらっしゃるといいな・・・)、大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございます。
じゃ、また。 Auf Wiedersehen!
P.S.本当はリンクを貼った方がわかりやすいんです。でも、僕は別段アフィリエイトが目的じゃなく、資料としてみやすい&○○権がクリアだからやってるわけです。一応収録アルバムのタイトルは書いてあるので、興味がある方はお調べください。何より、カバーアルバムとオムニバスアルバムの良さは、気に入った曲のオリジナルが収録されているアルバムやシングルを聞いた時に、別の良さを発見でき、結果、自分の世界がとても広がることです。どきどき、「アレッ?」という時もあるけど、そうやって辿っていって、宝石を見つけた時の喜びといったら、言葉が見つからないぐらい。この喜びを分かち合う方がいらしたら幸いですね。じゃ、本当に終わり。
