若かりし頃、何回か訪れたことがあるセッション場に行きました。
曲はCandy。
セッション主が「ブレイクは4ね。リー・モーガンのやつ」。
その時のドラムさんが「???」を顔に書きました(私ではありません)。
そこから5分ほど何故聴いていないのか、ちゃんと分析して聴いていないのか、みたいな説教(という名の自慢)が続きました。
怖いですねぇ。嫌ですねぇ。
もうそのセッション場には行かないことにしました。

さてそのCandy。ドラムがバタバタ、という論評もありますが私は好きです。


Lee Morgan - Candy

 

Lee Morgan (tp)
Sonny Clark (p)
Doug Watkins (b)
Art Taylor (ds)
Recorded 1957,58

1.Candy
これがドラムのブレイクが2小節足されて4小節になっているアレンジです。
先のセッション主も
「普通ブレイクは2小節だけど4小節でやろうよ。リー・モーガンのCandyでやってるよ」
という普通の会話をしていれば、そのドラムさんも次回までに聴いてきて
「先輩、聴きました、最高ですね。ありがとうございます、もみもみ」
みたいな平和な会話が流れただろうに。
さてそのCandy、リー・モーガンのソロになってからピアノとドラムがバッキングを合わせる合わせる。ここまで合わせちゃってるのも珍しい。
------------------------------
何故かLee Morgan - Candyを聴くとこれも聴きたくなる。
ピアノは同じくSonny Clark。
 

Dexter Gordon - Go


Dexter Gordon – tenor saxophone
Sonny Clark – piano
Butch Warren – bass
Billy Higgins – drums
Recorded: August 27, 1962

大先輩のDexter Go!!
ソニー・クラークがどんだけバッキングしても聞いちゃあいない。さすがの大物。
2.I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry
のドラムのシンバルの美しさよ。Billy Higginsさん、ありがとう。