「コンピング方とその実践」を系統立てるために色々と聴いていて段々思い出してきました。
私はほとんどドラムを分析していなかったかもしれません。
王道ジャズを手当たり次第に聴いていて、ある日ふと思い出したサウンド、を中心に自分のドラムを組み合わせていった、という感じです。
キメはフィリージョー、ラテンはブレイキー、バラードはモチアン、シンバルは~~、スネアのチューニングは~~(少し秘密💛)。
10人を足して3ぐらい出せればまぁ良しとするか。それすら出てるか疑問だが。

ということでコンピング論と平行して私の考えるドラム目線ジャズはソリストの理解です。
特にこの50年代後半は
ビバップ(ソリスト)~
セッション(組み合わせ)~
ハードバップ(オリジナル曲)
そして60年代前半の濃密なバンドサウンドへと変化していく過程で、同じ人でも年代によって全く違うスタイルです。
その代表格がJohn Coltrane!!!
マイルスは自分は変わらずに音楽的コンセプトからバンドメンバーを選んだ人。
コルトレーンは自分が変化するにつれてメンバーを変えた人。

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前回のRed Garland Trioに若手のコルトレーンが加わったらどうなる?
というのが今回の


Traneing In' - John Coltrane with the Red Garland Trio

 

John Coltrane – tenor saxophone 
Red Garland – piano 
Paul Chambers – bass 
Art Taylor – drums 
Recorded August 23, 1957

初組み合わせじゃないとか「Prestige 7105」はどうしたとか、そんなこと言わないで。

ワンホーンなのでじっくり聴けるんです。
1.Traneing In
バンドイントロからピアノのアドリブが3分ほど続きます。
いつものガーランドのコロコロとしたご機嫌なブルース。
あれ?間違えてGroovyをかけたんだっけ?
と思っている内に「ブヒブヒブヒ」とコルトレーンが入ってきます。
だから「Trane-ing in」。

さてこのアルバム、ベースのPaul Chambersが大名演してくれます。
2.Slow Dance
の伴奏の主役はPCですね。

「John Coltrane with Paul Chambers」
に名前を変えてくれないかなぁ。