こんばんは。最近、店員さんの立派な接客に感心しているリサですが、以前、田舎で魚屋をしていた両親から、興味深い話を聞いたことがあります。

 それは、お店に来た、あるセールスマンの話です。

 以前やっていた魚屋では、スーパーなどと違いマグロやイカなどのお刺身を、人数分(2人前とか)を聞いてからお客様の前できれいに切って、グラム単位で金額を確定させて売るために、「はかり」を使っていました。

 100グラム当たりの値段を入力すると、重さに見合った値段が表示されるはかりです。   

 そのセールスマンは、はじめて来たとき、「新しい、性能のいいはかり」はいかがですか?」とは言わなかったそうです。

 「はかり屋ですが、はかりの点検をさせてください。」と言ったのだそうです。

 父は、「ただで見てくれるのなら、お願いします。でも今すぐには買うつもりはありません」と言ったそうです。

 はかり屋さんは、簡単なチェックだけして、「異常はありませんでした。ありがとうございました。」と告げて、名刺を置いて帰って行ったそうです。

 1ヶ月後、2ヶ月後、3か月後・・・・・、と毎月やって来ては、同じチェックをしていたのだそうです。

 一方、そのはかりを売ったはかり屋さんは売りっぱなし!「故障したら、お電話ください!いつでも飛んで来ますよ!」と言う感じだったとか。

 ある日、はかりが壊れてしまったとき、父が「新しいはかり」を注文したのは、どちらの「はかり屋さん」だったかは言うまでもありません。

 ただ、すごいのは、毎月点検に来ているのに、「買って下さい」とは一度も言わなかったということです。

 これは、すごいことだと思いました。

 真面目に、誠意をもって、お客様のために尽くそうという姿勢が、行動から見える。

 両親とも、月に一度、しかも10分程度しか会わないそのセールスマンの仕事ぶりや、人間性に次第に惹かれていったようです。

 「新しいはかり」を売って数ヶ月後、「転勤になりました。お世話になりました。」と、あいさつに来られましたが、別の店舗の支店長さんにご栄転されるとのことでした。

 両親とも口をそろえて、「偉くなる人は違うねぇ~~!!!」 

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