【カルーゾ】
※喉頭癌に倒れた伝説のオペラ歌手、カルーソーの晩年をテーマをにしたカンツォーネ!恋人(娘)へ別れと、諦観を歌い上げるルチオ・ダッラの名曲!
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みなさま、おはようございます。村上リサです。
大変みなさまに、ご好評戴いております「『日本を元気にするシンガー』村上リサのブログ」。
私も、気合いを入れ、時にはホッとするような内容を心がけて書いております。
今回、今までのブログの中から特にご好評だったベスト5を発表したいと思います。
やっぱり、第1位はあの記事でした。
どうぞ、ご覧下さいませ。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
【ライブの告知の訂正とお詫び】
みなさま、ライブ告知につきまして大変な間違えをしておりました。
後から出演が決定致しました、夜のシャンパーニュのライブですが、7月ではなくて、6月1日(土)になります。関係者の方から違うのではないかと、お問い合わせがあり、改めて確認を致しましたら、1ヶ月もずれておりました。
申し訳ありませんでした。m(__)m
どうぞよろしくお願いいたします。
【村上リサ 人気ブログベスト5】
※題名をクリックすると、そのブログのページに跳びます。
第1位 批判を気にしない(翌日の記事とセットで)
第2位 徒然なるままに・・・・、本番前に思う
第3位 舞台人としての成長
第4位 舞台人としての成長(2)
第5位 過去最高の日を思い出す
第5位 楽譜を作りながら思うこと
それでは、本日のお話しです。
昨日まで、発声法についてのお話しを続けてきました。
厳密に言うと、昨日の今日の一曲でお話しした、高いB(H)、Cの音を出す技術、ソプラクートはに関しては、今も以前もリサは昨日の凄い歌手たちのようには出すことができなかったです。
リサがステージで出すことができる音域の上限はは、アクートで出せる、B♭までで、そこから上は時に不安定だったりして、人前で出すことはほとんど怖くてできなかったです。
上手くいくか失敗するかで、失敗の確率が高いのなら、プロとしてはもう使い物にはならないですね。
音程が下がったり、最悪の場合はひっくり返ります。
強い声を出すつもりが、急に裏声になってしまって、それがとても情けない声になるのです。
本当に笑ってしまいたくなるように滑稽な、しかし悲惨な状況です。
それを考えると、リサもさんざんその手の失敗はありました。
もっと悲惨なのは、曲を歌っている途中であまりにも苦しくなって、喉が詰まって止まってしまうことです。
これは、不思議とバリトンとして舞台に立っていたときはまず分からない感覚なのですが、・・・・。
怖いですよね、歌っていて歌詞も音も全て問題なく頭に入っているのに、声がどうしても出せなくなるなんて。
でもそうなるときは、いくつか理由が考えられます。
1.出だしから声のバランスを崩していたり、大きく歌いすぎている場合
2.喉が風邪などで、一曲最後まで歌い切ることができない状態
3.その曲になる前に(リハーサルも含めて)歌いすぎて(負担過重)で、その曲を歌い切る喉や体力がもたない場合
4.最初から、歌いきれない無理な選曲(役)をしている場合
などが考えられます。
一流の歌手が(稀に)失敗するときは、大体体調不良が一番多いのではないこと思われます。
喉ばかりでなく、お腹の状態もとても大切です。
お腹を壊していると、力強く声を支えられません。
同様に、食事のすぐ後、特に満腹の場合もお腹に力が入らないのです。
満腹もダメだし、空腹も集中力が失われやすいのでダメなのです。
よく、夜のコンサートやオペラの時などは、時には午後からリハーサルがあることも多いですが、夕食には気をつけなくてはなりません。
リサは、リハーサルが終わって、本番まで後2時間ぐらいしかないときは、お弁当を半分だけ食べることにしています。
終演までガソリン切れを起こさない最小限の量を食べるようにしています。
終わってからゆっくり食べればいいのだから。
本当に、体調を整えることは大切なことですね。
ある意味、アスリートのようなコンディションの管理が必要ですね。
以前、モーツァルトの「レクイエム」のソリストとして、歌いに行ったとき、終演後のレセプション(打ち上げ)で、アマチュアの合唱団員の人に、こんな質問を受けたことがあります。
「できる限り万全の体制で臨むと思うけれど、どうしても調子が悪かったらどうしますか?」
「そうですね~」といいつつ、なるべく考えたくないことだけど、最悪を想定して、ならないに越したことはないけれど、全てに対応策を考えておくことは大切なことだと思いました。
まず、できそうなこととして、確認するようにお話ししました。
まず、曲のテンポと歌い方を工夫する。
具体的には、よほど細かいコロラルゥーラのでもない限り、速めのテンポを設定する。そして、任意のロングトーンの伸ばしは、音楽的に不自然にならない範囲で、できる限り短くする。(特に高音)
要するに、声を伸ばしている時間・瞬間をできるだけ短くする。
オペラではないときは、調を変えて全体を「半音」あるいは「全音」低い高さに移調して歌う。
フォルテやクレッシェンドであまり頑張りすぎず、ペース配分をよく考えて歌う。
しかし、それらが負い目になって、曲に対して逃げ腰にならないように、いっそう気合いを入れる。
などの点をお話ししました。
万全で臨もうとしても、生身の人間なので、必ずしも毎回ベストとは言えないかも知れませんが、危機を回避する方法を持っておくことは大事な事ですね。
ちなみに、リサも国際的な歌手が不調のライブやオペラは何度か見ています。
ある、イタリア人テノールは日本人のソプラノとのジョイントライブだったのですが、「調子が悪くて」といっても高音が出ないわけではないのですが、明らかに顔を真っ赤にしながら、高音を長々と伸ばしていたのですが、声が後ろの客席まで全然伸びてこないのです。
特にソプラノとの二重唱の時には、テノールだけが、ガラスウィンドウの向こうで歌っているように錯覚してしまうほどでした。
更に驚いたのは、そのコンサートはそのまま録音されて、後日ラジオで放送されたのですが、そのときは、テノールの声が完全にソプラノを圧倒して聞こえていたのです。
私が聴いた席は2階席の後ろの方でしたが、1階席の真ん中ぐらいまでの席で聴いていた人は、テノールの方が大きく聞こえていたのかも知れません。
ただ、テノールの調子が悪いというのは、明らかに分かったと思います。
調子が悪いときでなくても、テノールは高音のロングトーンの最中に顔が紅潮するのはよくあります。かなり、みんな無理している部分はあると思われます。
そして、そこの山場を越えると、歌っている最中に、今度は血の気が少しずつ引いてきます。
リサが見ていてはっきり分かったのは、カルロ・ベルゴンツィですね。
声を伸ばしながら、みるみるうちに、顔が真っ赤になってきます。
でも、割と引くのは早かった。
いつまでも、割と長く赤いのは、ドミンゴでした。動画などではわかり伝いかも知れませんが。
ベルカントテノールとして、高音に抜群の安定感を誇ったアルフレード・クラウスは、たーっぷり伸ばしているにもかかわらず、ほとんどかをが赤くならなかっ様に記憶しています。
(2階席の一番後ろで1回見ただけですが)
ベルゴンツィもドミンゴもバリトン上がりのテノール。同じAやB♭のような高音を出すときも、軽いテノールとはパワーと緊張感を全く違うのです。
ただ、誤解しないように言っておくと、声のパワーはリリック系やスピント系よりも、ドラマチックテノールの方が重いから、大きく聞こえるのかと言えば、必ずしもそうではなかったように思います。
アルフレード・クラウスの声の通りはソプラノ並だったし、ペーター・シュライアーの声は重いテノールよりも大きく聞こえたりしましたので。
そうですね、絶対とは言い切れないけれども、ソプラノの声が親指だとすれば、テノールの声は小指ぐらいの声の拡がりに感じていました。
舞台に近い席や録音の場合には、必ずしもそうではないかも知れませんが。
だから、あの黄金のトランペット、マリオ・デル・モナコの高音でさえ、レナータ・テバルディとの2重唱でユニゾン(同じメロディー)を歌っていると、完全に包まれてしまうこともあります。(すいません、モナコは録音と録画のみで聴いただけですが)
軽いベルカントテノールのアルフレードクラウスの声には、ソプラノの高音に負けない凄い浸透性と歌の完成度があり圧倒された思い出があります。
その日のコンディションも含めて、生身の人間が歌うから、人が感動するのですね。
調子がよくても、悪くても、その瞬間は一度しかない。
そして、歌った歌はその場で消えて行く儚いもの。
けれど、その瞬間に全てをかけるから感動するのですね。
一期一会のその瞬間に。

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【今日の一曲】
「見よ、恐ろしい火を」 ヴェルディ作曲 「イル トロヴァトーレ」より
リサが3大テノールを一人ひとり聴くよりもっと前に、初めて聴いた国際的な声はフランコ・ボニゾッリでした。特に、当時、よく聴いていたのが、カルーゾやデル・モナコの録音だったので、ボニゾッリがこの曲の最後で高い C の音を、モナコより長く伸ばしたのを聴いて驚愕し、興奮しました。
彼は、この曲をお得意にしていて、オペラの途中なのに、万雷の拍手に応えて、この難曲を2回続けて歌ったりするなど、サービス精神旺盛でした。
この録音のときのライブは、珍しくお得意の高音をミスしています。
でも面白いのは、休憩に入りオーケストラの団員もいなくなった舞台で、また出てきて、お詫びにもう一度高いCを聴かせてくれています。
※3分過ぎから出てきて声を出します。みんな、静まって聴いていて、今度はブラーヴォ!!!
追伸
古いパソコンが、そろそろ限界になってきたので、ついに買いました。「マックブックエアー」。マイクロソフト社のウィンドウズとは全く違う、初めてのOS(オペレーションシステム)ですが使いやすく、また、企業理念の違いを感じますね。
ウインドウズは沢山の会社からパソコンやソフトが出ているのに、マックのパソコンはアップル社のみ。
ウィルスもほとんどなく、使えるソフトもほとんどアップル社1社(?)だけ。
それなのに、切り替えによって、ウィンドウズもそのもまま使える。
他との圧倒的な違いを打ち出す考え方に共感します。
もちろん、ウィンドウズも大好きです!!
本日も最後までお読み戴き、ありがとうございました。
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【リサのライブ予定です】
(お問い合わせは「メッセージ」からお願い致します)
6月1日(土)
「シャンパーニュ」
開場 pm6:30
場所 新宿 シャンパーニュ
※一ヶ月間違っておりました。6月1日でした。失礼致しました!!
6月17日(月)
「月曜シャンソンコンサート」
開場 pm6:00
場所 渋谷 SARAVAH東京
7月27日(土)
「昼下がりのシャンソン」
開場 pm2:00 開演 pm2:30
場所 新宿 シャンパーニュ
【村上リサライブ動画】
【村上リサ ライブスケジュール】
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それでは、本日のお話しです。
昨日まで、発声法についてのお話しを続けてきました。
厳密に言うと、昨日の今日の一曲でお話しした、高いB(H)、Cの音を出す技術、ソプラクートはに関しては、今も以前もリサは昨日の凄い歌手たちのようには出すことができなかったです。
リサがステージで出すことができる音域の上限はは、アクートで出せる、B♭までで、そこから上は時に不安定だったりして、人前で出すことはほとんど怖くてできなかったです。
上手くいくか失敗するかで、失敗の確率が高いのなら、プロとしてはもう使い物にはならないですね。
音程が下がったり、最悪の場合はひっくり返ります。
強い声を出すつもりが、急に裏声になってしまって、それがとても情けない声になるのです。
本当に笑ってしまいたくなるように滑稽な、しかし悲惨な状況です。
それを考えると、リサもさんざんその手の失敗はありました。
もっと悲惨なのは、曲を歌っている途中であまりにも苦しくなって、喉が詰まって止まってしまうことです。
これは、不思議とバリトンとして舞台に立っていたときはまず分からない感覚なのですが、・・・・。
怖いですよね、歌っていて歌詞も音も全て問題なく頭に入っているのに、声がどうしても出せなくなるなんて。
でもそうなるときは、いくつか理由が考えられます。
1.出だしから声のバランスを崩していたり、大きく歌いすぎている場合
2.喉が風邪などで、一曲最後まで歌い切ることができない状態
3.その曲になる前に(リハーサルも含めて)歌いすぎて(負担過重)で、その曲を歌い切る喉や体力がもたない場合
4.最初から、歌いきれない無理な選曲(役)をしている場合
などが考えられます。
一流の歌手が(稀に)失敗するときは、大体体調不良が一番多いのではないこと思われます。
喉ばかりでなく、お腹の状態もとても大切です。
お腹を壊していると、力強く声を支えられません。
同様に、食事のすぐ後、特に満腹の場合もお腹に力が入らないのです。
満腹もダメだし、空腹も集中力が失われやすいのでダメなのです。
よく、夜のコンサートやオペラの時などは、時には午後からリハーサルがあることも多いですが、夕食には気をつけなくてはなりません。
リサは、リハーサルが終わって、本番まで後2時間ぐらいしかないときは、お弁当を半分だけ食べることにしています。
終演までガソリン切れを起こさない最小限の量を食べるようにしています。
終わってからゆっくり食べればいいのだから。
本当に、体調を整えることは大切なことですね。
ある意味、アスリートのようなコンディションの管理が必要ですね。
以前、モーツァルトの「レクイエム」のソリストとして、歌いに行ったとき、終演後のレセプション(打ち上げ)で、アマチュアの合唱団員の人に、こんな質問を受けたことがあります。
「できる限り万全の体制で臨むと思うけれど、どうしても調子が悪かったらどうしますか?」
「そうですね~」といいつつ、なるべく考えたくないことだけど、最悪を想定して、ならないに越したことはないけれど、全てに対応策を考えておくことは大切なことだと思いました。
まず、できそうなこととして、確認するようにお話ししました。
まず、曲のテンポと歌い方を工夫する。
具体的には、よほど細かいコロラルゥーラのでもない限り、速めのテンポを設定する。そして、任意のロングトーンの伸ばしは、音楽的に不自然にならない範囲で、できる限り短くする。(特に高音)
要するに、声を伸ばしている時間・瞬間をできるだけ短くする。
オペラではないときは、調を変えて全体を「半音」あるいは「全音」低い高さに移調して歌う。
フォルテやクレッシェンドであまり頑張りすぎず、ペース配分をよく考えて歌う。
しかし、それらが負い目になって、曲に対して逃げ腰にならないように、いっそう気合いを入れる。
などの点をお話ししました。
万全で臨もうとしても、生身の人間なので、必ずしも毎回ベストとは言えないかも知れませんが、危機を回避する方法を持っておくことは大事な事ですね。
ちなみに、リサも国際的な歌手が不調のライブやオペラは何度か見ています。
ある、イタリア人テノールは日本人のソプラノとのジョイントライブだったのですが、「調子が悪くて」といっても高音が出ないわけではないのですが、明らかに顔を真っ赤にしながら、高音を長々と伸ばしていたのですが、声が後ろの客席まで全然伸びてこないのです。
特にソプラノとの二重唱の時には、テノールだけが、ガラスウィンドウの向こうで歌っているように錯覚してしまうほどでした。
更に驚いたのは、そのコンサートはそのまま録音されて、後日ラジオで放送されたのですが、そのときは、テノールの声が完全にソプラノを圧倒して聞こえていたのです。
私が聴いた席は2階席の後ろの方でしたが、1階席の真ん中ぐらいまでの席で聴いていた人は、テノールの方が大きく聞こえていたのかも知れません。
ただ、テノールの調子が悪いというのは、明らかに分かったと思います。
調子が悪いときでなくても、テノールは高音のロングトーンの最中に顔が紅潮するのはよくあります。かなり、みんな無理している部分はあると思われます。
そして、そこの山場を越えると、歌っている最中に、今度は血の気が少しずつ引いてきます。
リサが見ていてはっきり分かったのは、カルロ・ベルゴンツィですね。
声を伸ばしながら、みるみるうちに、顔が真っ赤になってきます。
でも、割と引くのは早かった。
いつまでも、割と長く赤いのは、ドミンゴでした。動画などではわかり伝いかも知れませんが。
ベルカントテノールとして、高音に抜群の安定感を誇ったアルフレード・クラウスは、たーっぷり伸ばしているにもかかわらず、ほとんどかをが赤くならなかっ様に記憶しています。
(2階席の一番後ろで1回見ただけですが)
ベルゴンツィもドミンゴもバリトン上がりのテノール。同じAやB♭のような高音を出すときも、軽いテノールとはパワーと緊張感を全く違うのです。
ただ、誤解しないように言っておくと、声のパワーはリリック系やスピント系よりも、ドラマチックテノールの方が重いから、大きく聞こえるのかと言えば、必ずしもそうではなかったように思います。
アルフレード・クラウスの声の通りはソプラノ並だったし、ペーター・シュライアーの声は重いテノールよりも大きく聞こえたりしましたので。
そうですね、絶対とは言い切れないけれども、ソプラノの声が親指だとすれば、テノールの声は小指ぐらいの声の拡がりに感じていました。
舞台に近い席や録音の場合には、必ずしもそうではないかも知れませんが。
だから、あの黄金のトランペット、マリオ・デル・モナコの高音でさえ、レナータ・テバルディとの2重唱でユニゾン(同じメロディー)を歌っていると、完全に包まれてしまうこともあります。(すいません、モナコは録音と録画のみで聴いただけですが)
軽いベルカントテノールのアルフレードクラウスの声には、ソプラノの高音に負けない凄い浸透性と歌の完成度があり圧倒された思い出があります。
その日のコンディションも含めて、生身の人間が歌うから、人が感動するのですね。
調子がよくても、悪くても、その瞬間は一度しかない。
そして、歌った歌はその場で消えて行く儚いもの。
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リサが3大テノールを一人ひとり聴くよりもっと前に、初めて聴いた国際的な声はフランコ・ボニゾッリでした。特に、当時、よく聴いていたのが、カルーゾやデル・モナコの録音だったので、ボニゾッリがこの曲の最後で高い C の音を、モナコより長く伸ばしたのを聴いて驚愕し、興奮しました。
彼は、この曲をお得意にしていて、オペラの途中なのに、万雷の拍手に応えて、この難曲を2回続けて歌ったりするなど、サービス精神旺盛でした。
この録音のときのライブは、珍しくお得意の高音をミスしています。
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ウインドウズは沢山の会社からパソコンやソフトが出ているのに、マックのパソコンはアップル社のみ。
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