【カルーゾ】
※喉頭癌に倒れた伝説のオペラ歌手、カルーソーの晩年をテーマをにしたカンツォーネ!恋人(娘)へ別れと、諦観を歌い上げるルチオ・ダッラの名曲!
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みなさま、おはようございます。村上リサです。
大変みなさまに、ご好評戴いております「『日本を元気にするシンガー』村上リサのブログ」。
私も、気合いを入れ、時にはホッとするような内容を心がけて書いております。
今回、今までのブログの中から特にご好評だったベスト5を発表したいと思います。
やっぱり、第1位はあれでした。
どうぞ、ご覧下さいませ。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
【村上リサ 人気ブログベスト5】
※題名をクリックすると、そのブログのページに跳びます。
第1位 批判を気にしない(翌日の記事とセットで)
第2位 徒然なるままに・・・・、本番前に思う
第3位 舞台人としての成長
第4位 舞台人としての成長(2)
第5位 過去最高の日を思い出す
第5位 楽譜を作りながら思うこと
それでは、本日のお話しです。
先日の、マリオ・マリョーネさんのコンサートを聴きつついろいろと思ったことがあります。
そして、その日はカンツォーネのレッスンもあったので、今日は、その事も絡めて、徒然なるままに、語っていきたいと思います。
まず、昨日も少し書いたのですが、マリオ・マリョーネさんの歌。
生粋のナポリ人の、紛れもない「正調ナポレターナ」に触れることができたわけです。
声は極めて朗々としていて、ナポリ方言が歌い回しと密接に関係して、とても自然。
一番後ろの方で聴いていたのですが、声の伸びがとても気持ちよかったのです。
やっぱりイタリアのおおらかな、開放的な気質を存分に感じることができたわけです。
せっかくこれほどの声の伸びを、マイクなしで聴くことができないのか、そればかりが残念に思いました。
ポピュラー音楽にはお決まりのマイク。
歌ばかりでなく、ピアノや昨日はマンドリンの近くにも設置してあったかと思います。
一つにマイクを使うと、バランスを取るために、他の楽器にも使い、ミキサーがバランスをとっているのかと思われます。
たまたま会場でご一緒した、シャンソン・カンツォーネ関係者にもその事を話しかけてみると、やはりマイクなしの声を聴きたいものだと意気投合して盛り上がりました。
素晴らしい肉声というのは、食いしん坊の私が料理に例えたら、極上のお刺身としましょう。
それがマイクを通してし、スピーカーからの声が勝ってしまうと、CDを聴くのと大して変わらなくなってしまう。もちろん、ライブならではの白熱したものはあるのですが、・・・。
肉声の自然な倍音に対して、音響機材によって完全に加工された人工的な響きになってしまい、缶詰の料理のようなイメージになってしまいます。
それを、言えば、3大テノールも、パヴァロッティのコンサートも、あれほど巨大な会場ではマイクを使わざるを得ない。アレーナ ディ ヴェローナ並みの音響があれば別ですが。
「アレーナ ディ ヴェローナ」
※ヴェローナにある、ローマ時代に作られたアリーナ。音響がよく、屋根がないにもかかわらず、16,000人の観客が、マイクなしでオペラを聴くことができる。
3大テノールほどの凄い声量と極上の質があれば、本来なら、肉声の音がよく通るホールでやるのがベストと思われますが、マーケティング的に考えると、「一度のコンサートで沢山の観客を動員した方が儲かる」という考え方。
コンサートとしての、質を落としても、お金を取るのは悲しい。
もちろん、3大テノールの歌そのものは高いクォリティーを保っているだけに、このスタイルは残念でならなかった。
話を戻して、ポピュラー(正調カンツォーネ)を含めて考えた場合、「マリョーネさんほどの声量があるにもかかわらず、なぜマイクを使うのか?」と考えてみたのです。
それが、ポピュラー(正調カンツォーネを含めて)そのものの、性格によるものなのかと思ったのです。
それは、「正調カンツォーネ」のCDやコンサートの歌詞の対訳を見ても感じられることなのですが,・・・・。
カンツォーネの歌詞は、女性への愛情、失恋の痛み、どちらかというと個人的な恋愛感情の高まりをストレートに表現をしたものが多い。
シャンソンのような、人生を歌ったものもあるけれど、圧倒的に多いのは愛の歌です。
「自然は美しい、だけど貴方はもっと、もっと美しい」とか、「帰ってきておくれ、今でも愛しているよ!」という、ある意味「おおらかさ」というか、いい意味での「緩さ、安らぎ」。
ここぞと言うときは、張り上げる瞬間もあるけれど、甘く語るように穏やかなメロディーの流れを基本としているようなイメージです。
そのように穏やかに歌いたいところでは、マイクなしだと、声が十分に届かない部分も出てくる。
強い声で全部を歌うのなら、聴こえるけれども!それでは、曲の雰囲気が出てこない。
それに対して、オペラは、特にドラマチックな「オペラセリア」の中で歌われるアリア(独唱の部分)は内容的にも、命の関わるような重い内容の歌が圧倒的に多いのです。
「おおらかさ」や「甘美さ」よりももっと、テンションの高い状態、生きるか死ぬかの厳しい世界。歌もそれに対応して、苦しい音域を克服して、技術的にはジラーレ(高音を曲げて回し込む技法)を駆使して、苦悩や胸の内を重厚に表現しているものが多い。
その曲の、目的に合った歌い方のスタイルできあがり、目的に合った技術が発達し、目的に合った表現方法が洗練されていったのですね。
「マイクなし」あるいは「マイクオフ」で歌うことは続けていきたいと思いますが、目的のあった声を用意して、目的に合った表現をしないと、大袈裟な表現になってしまうので、そこが押さえなければならないポイントですね。
大袈裟な表現をすると、「うるさい歌手」と思われてしまうのです。

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【今日の一曲】 「魔王」 シューベルト 作曲
数日前に、ジェシー・ノーマンのソプラノで聴きましたが、この分野で最も有名なのは、何と言っても、ディートリッヒ・フィシャー・ディースカウです。
完璧な歌と称えられ、音大時代のドイツリードの先生は、「同じ時代に生きているだけでもありがたいと思いなさい」と言われました。惜しまれながらも、昨年亡くなりました。
追伸
フィッシャー・ディースカウの歌は合計4回ほど聴かせて戴きました。
印象的だったのは、東京文化会館の大ホールで、ドイツリートを歌ったとき、いつもは上手と下手の袖への通路は完全にオープンにしておくのですが、この日は、反響板を持ってきて両サイドをピッタリとふさいで歌いました。
すると、ホールも楽器の一部なんだと改めて思いました。
マイクを使わないで歌う特、ホールそのものも、一つのアコースティックな楽器の一部なのですね。
イタリアオペラのように、「興奮」したり、「熱狂」したりはありませんでしたが、心の奥の奥まで、しっとりと潤す、まさにビロードの声でした。
本日も最後までお読み戴き、ありがとうございました。
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【リサのライブ予定です】
(お問い合わせは「メッセージ」からお願い致します)
6月17日(月)
「月曜シャンソンコンサート」
開場 pm6:00
場所 渋谷 SARAVAH東京
6月1日(土)
「シャンパーニュ」
開場 pm6:30
場所 新宿 シャンパーニュ
7月27日(土)
「昼下がりのシャンソン」
開場 pm2:00 開演 pm2:30
場所 新宿 シャンパーニュ
【村上リサライブ動画】
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それでは、本日のお話しです。
先日の、マリオ・マリョーネさんのコンサートを聴きつついろいろと思ったことがあります。
そして、その日はカンツォーネのレッスンもあったので、今日は、その事も絡めて、徒然なるままに、語っていきたいと思います。
まず、昨日も少し書いたのですが、マリオ・マリョーネさんの歌。
生粋のナポリ人の、紛れもない「正調ナポレターナ」に触れることができたわけです。
声は極めて朗々としていて、ナポリ方言が歌い回しと密接に関係して、とても自然。
一番後ろの方で聴いていたのですが、声の伸びがとても気持ちよかったのです。
やっぱりイタリアのおおらかな、開放的な気質を存分に感じることができたわけです。
せっかくこれほどの声の伸びを、マイクなしで聴くことができないのか、そればかりが残念に思いました。
ポピュラー音楽にはお決まりのマイク。
歌ばかりでなく、ピアノや昨日はマンドリンの近くにも設置してあったかと思います。
一つにマイクを使うと、バランスを取るために、他の楽器にも使い、ミキサーがバランスをとっているのかと思われます。
たまたま会場でご一緒した、シャンソン・カンツォーネ関係者にもその事を話しかけてみると、やはりマイクなしの声を聴きたいものだと意気投合して盛り上がりました。
素晴らしい肉声というのは、食いしん坊の私が料理に例えたら、極上のお刺身としましょう。
それがマイクを通してし、スピーカーからの声が勝ってしまうと、CDを聴くのと大して変わらなくなってしまう。もちろん、ライブならではの白熱したものはあるのですが、・・・。
肉声の自然な倍音に対して、音響機材によって完全に加工された人工的な響きになってしまい、缶詰の料理のようなイメージになってしまいます。
それを、言えば、3大テノールも、パヴァロッティのコンサートも、あれほど巨大な会場ではマイクを使わざるを得ない。アレーナ ディ ヴェローナ並みの音響があれば別ですが。
「アレーナ ディ ヴェローナ」
※ヴェローナにある、ローマ時代に作られたアリーナ。音響がよく、屋根がないにもかかわらず、16,000人の観客が、マイクなしでオペラを聴くことができる。
3大テノールほどの凄い声量と極上の質があれば、本来なら、肉声の音がよく通るホールでやるのがベストと思われますが、マーケティング的に考えると、「一度のコンサートで沢山の観客を動員した方が儲かる」という考え方。
コンサートとしての、質を落としても、お金を取るのは悲しい。
もちろん、3大テノールの歌そのものは高いクォリティーを保っているだけに、このスタイルは残念でならなかった。
話を戻して、ポピュラー(正調カンツォーネ)を含めて考えた場合、「マリョーネさんほどの声量があるにもかかわらず、なぜマイクを使うのか?」と考えてみたのです。
それが、ポピュラー(正調カンツォーネを含めて)そのものの、性格によるものなのかと思ったのです。
それは、「正調カンツォーネ」のCDやコンサートの歌詞の対訳を見ても感じられることなのですが,・・・・。
カンツォーネの歌詞は、女性への愛情、失恋の痛み、どちらかというと個人的な恋愛感情の高まりをストレートに表現をしたものが多い。
シャンソンのような、人生を歌ったものもあるけれど、圧倒的に多いのは愛の歌です。
「自然は美しい、だけど貴方はもっと、もっと美しい」とか、「帰ってきておくれ、今でも愛しているよ!」という、ある意味「おおらかさ」というか、いい意味での「緩さ、安らぎ」。
ここぞと言うときは、張り上げる瞬間もあるけれど、甘く語るように穏やかなメロディーの流れを基本としているようなイメージです。
そのように穏やかに歌いたいところでは、マイクなしだと、声が十分に届かない部分も出てくる。
強い声で全部を歌うのなら、聴こえるけれども!それでは、曲の雰囲気が出てこない。
それに対して、オペラは、特にドラマチックな「オペラセリア」の中で歌われるアリア(独唱の部分)は内容的にも、命の関わるような重い内容の歌が圧倒的に多いのです。
「おおらかさ」や「甘美さ」よりももっと、テンションの高い状態、生きるか死ぬかの厳しい世界。歌もそれに対応して、苦しい音域を克服して、技術的にはジラーレ(高音を曲げて回し込む技法)を駆使して、苦悩や胸の内を重厚に表現しているものが多い。
その曲の、目的に合った歌い方のスタイルできあがり、目的に合った技術が発達し、目的に合った表現方法が洗練されていったのですね。
「マイクなし」あるいは「マイクオフ」で歌うことは続けていきたいと思いますが、目的のあった声を用意して、目的に合った表現をしないと、大袈裟な表現になってしまうので、そこが押さえなければならないポイントですね。
大袈裟な表現をすると、「うるさい歌手」と思われてしまうのです。

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数日前に、ジェシー・ノーマンのソプラノで聴きましたが、この分野で最も有名なのは、何と言っても、ディートリッヒ・フィシャー・ディースカウです。
完璧な歌と称えられ、音大時代のドイツリードの先生は、「同じ時代に生きているだけでもありがたいと思いなさい」と言われました。惜しまれながらも、昨年亡くなりました。
追伸
フィッシャー・ディースカウの歌は合計4回ほど聴かせて戴きました。
印象的だったのは、東京文化会館の大ホールで、ドイツリートを歌ったとき、いつもは上手と下手の袖への通路は完全にオープンにしておくのですが、この日は、反響板を持ってきて両サイドをピッタリとふさいで歌いました。
すると、ホールも楽器の一部なんだと改めて思いました。
マイクを使わないで歌う特、ホールそのものも、一つのアコースティックな楽器の一部なのですね。
イタリアオペラのように、「興奮」したり、「熱狂」したりはありませんでしたが、心の奥の奥まで、しっとりと潤す、まさにビロードの声でした。
本日も最後までお読み戴き、ありがとうございました。
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6月17日(月)
「月曜シャンソンコンサート」
開場 pm6:00
場所 渋谷 SARAVAH東京
6月1日(土)
「シャンパーニュ」
開場 pm6:30
場所 新宿 シャンパーニュ
7月27日(土)
「昼下がりのシャンソン」
開場 pm2:00 開演 pm2:30
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