【カルーゾ】

※喉頭癌に倒れた伝説のオペラ歌手、カルーソーの晩年をテーマをにしたカンツォーネ!恋人(娘)へ別れと、諦観を歌い上げるルチオ・ダッラの名曲!
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みなさま、おはようございます。村上リサです。

連日、「村上リサの発声の秘密」と題して、発声の技術の習得に関して、特集をしています。

昨日、一昨日に引き続きまして、本日は3日目です。

今までは、「1.歌うときの姿勢」、「2.歌うときの呼吸法」の習得法について書いてきました。


初めて、お読みになる方のために、簡単におさらいします。

詳しくは、昨日、一昨日の記事をご覧ください。

壁に背を着けて、「かかと」、「お尻」、「後頭部」が一直線になるように立ちます。
(足の前後は、100m走のスタートの前後を参考に)

マリオネットが吊られているように、肩を持ち上げてストンと落として、首の余分な力を抜き、胸郭を柔らかく開きます。手首、足首、膝の裏側も硬くせずに!


そして呼吸ですが、習得法としては、スタンスを平行に戻して、「ラジオ体操第一」の前屈のように、上半身を折り曲げて両手でウエストを持ち、そこを膨らます感じで、注射器のピストンのように、空気を取り込みます。

そして、体を起こして、おへそのした3cmの点に力を入れて、ウエストラインの緊張感を失わないように、おへその下の点を、注射器のピストンの様に、息を送っていきます。

その感覚を、体を曲げなくても、できるようにして、息を細く、強く、長く「スー(フー)」と吐く息にのせて、歌を歌っていくわけです。


それから、ようやく、実際に声を出してみる段階になります。


叫んだり、怒鳴ったりする声ではなく、楽器のようにしっかりと音程がつけられる、倍音をたくさん含んだ、響きのある声です。


ところで、皆さんは、「ハミング」って御存知ですか?

1/3ではありませんよ!・・・。洗濯の時入れる柔軟剤の。

口を閉じて鼻の奥で、「N~~」と鳴らすやつです。

それを、先ほどの姿勢と呼吸にのせて、細く、強く、長くても喉に力を入れず、出していきます。(高さは、出しやすいところがいいのですが、大体真ん中のソからドを少し越えるくらいがぐらいがやりやすいのではないでしょうか)

ビデオカメラのや、デジカメのフォーカスがピタリと決まるように、声の響きがクッキリと、鮮明に聴こえるポジションがあります。

そこを探していきます。


いいポジションが見つかったら、「N~~」から、「N~Naa」とハミングの響きを失わないようして、「A」の母音のロングトーンを出してみます。

ここで、間違えやすいには、息を全部鼻の方にもって行こうとすると、 鼻声になってしまいます。

あくまで少しハミングの響きを残しつつ、「硬くしない喉」を通過した声が、鼻の奥の一点でに集まっている感じです。

お腹を使って、送られた息が喉を通過して、すべて声に変わり、鼻の奥の「マニキュアのキャップより1周りか2周りぐらいの小さい箱」が共鳴していることを感じて、その中の一点で「響きが像を結ぶ」のを 感じです。


例えば、最近LEDのライトですが、ほとんど電気はすべて、に変わっています。

でも旧来の電球は光以外に、かなりの量が熱に変化している。

声も息漏れをおこさす、全部声に変わる感じで!


誤解を恐れずに言うと、息が漏れない声とは、前に向かって息を吐きながら発声しているのですが、後ろに引っ張っているような感じです。

先生によっては、同じ場面で、「息をもっと吐いて」と教える方と、「声を出している瞬間は、息を『吸って』」という言い方をされる方もいる。

物理的には、声を出している瞬間に息を吸うのは不可能ですが、そういう感覚というか、イメージ的なアドバイスですね。

でも、この矛盾した表現が、同じ方向性の行動を促すアドバイスと言うことはよくあります。

きちんとした、技術と耳をお持ちの先生だったら、言葉の表現がこのように異なることはあっても、目指す方向性は同じなのです。



ここの取り方を間違えると、鼻声になったり、喉声になったり、体から声が遠くに飛ばない声になったりします。


はじめの頃によく誤解されやすいのが、 喉先に押し付けて一見きれいなテノールの声に聴こえる、クネーデル(お団子声)。

初めて年数の浅い学習者には区別がつかないかも知れません。

特に録音したときには、割ときれいに聞こえますが、クレッシェンドしようとすると声が割れてしまったり、高音に上がっていったとき、奥行きのない平べったい品のない声に聞こえるのです。

そこで大切なのが、自分でも歌えて、このわずかな違いを聴きわける耳を持っている、先生(ボイストレーナー)の耳です。


マイクを使わないことを前提にした発声では、「自分の体の中の、『内蔵マイク』のスイッチが入るか、切れたままか」ぐらいの違いになってきます。


その部分が、まず最初の難関です。


声が頭や鼻の奥や、口の奥に(胸にも)共鳴して、洞窟の中のように響いている感じ。

そこから、同じ高音で、4分音符で「=60」ぐらいで、「A →E→I→O→U 」と、一つの息で、滑らかに、鼻の奥の響がなるべく変わらない場所を探していきます。


それから、様々な、ヴォカリツィ(ボーカルトレーニング)のパターンを学び、テクニックを磨いていきます。

大まかな流れはこんな感じです。

いかがですか?これは発声のフォームを作る、基礎の基礎です。

今日はここまでです。



その他に、リサが注意している点が3つありますが、それはまた別の機会に。



更に言うと、歌の勉強は、「楽器の音としての『声』」を作るために、ピアノで言うと「バイエル」や「ツェルニー」の練習曲を学ぶように、歌では「コンコーネ」や「ヴァッカイ」などの練習曲を学びます。

ある程度段階を踏みながら、それと平行して、曲をマスターするためにピアノの学習者が「ソナチネ」や「ソナタ」に取り組むように、歌を学ぶ人は「イタリア古典歌曲」や「ドイツリート」に取り組みはじめて、更に、オペラやオラトリオ等の自分の取り組みたい分野を中心に極めていくわけです。


そして、それらに取り組む過程で、きちんと体系付けられたテクニックを計画的に身に付けていきます。


テクニックにも、例えば、アクート(高音域で使う技術)の問題や「コロラトゥーラの技法」や「メッサ ディ ヴォーチェ」、「アポジャトゥーラ」、「アチャカトゥーラ」、「トリル」、「メッザ ヴォーチェ」、「ビブラート」など名前の付いた技術があり、メソッドとして確立されています。

「こうすればこうなる」と言うことが、科学的に実証されているテクニックを、喉に無理なく高度な表現を、段階的にしっかり学んでいくわけです。



歌にメソッドが大切なのは、ダンスで例えると、「ジャズダンサーが、バレエのレッスンを受けて、自分の動きや技術に磨きをかけることができる」というメリットがあるのと同じです。

「アラベスクターン」や「アチチュードターン」、「ピルエット」精度を上げているのですが、これは、バレエの「ワガノワメソッド」を学んでも、彼ら彼女らは、バレエダンサーになろうとしているのではないのです。

ジャンルは違っていても、自分の専門分野に、ダンサーとしての基礎、メソッドの技術を取り入れて、洗練した踊りができるジャズダンサーになろうとしているのです。(ダンスの世界は、音楽の世界よりジャンルの垣根が低いのかも知れません)


「メソッド」というは、こうすればこうなるという、科学的に技術を集約して体系化したもの。

だたし、それさえ手に入れれば、それでいいのではなく(ゴールではなく)、それを身に付たところが、自分の個性を生かした歌を創造するためのスタート地点なのです。




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【今日の一曲】 「帰れソレントへ」  クルティス 作曲 

お馴染みのこの曲。正調ナポレターナでマリオ・マリョーネが歌うとこうなります。
去って行った恋人に、「このソレントへ帰ってきておくれ・・・・。」




追伸

昨日のマリオ・マリョーネさんのコンサート、最高でした。声を朗々と響かせるので驚きました。マイクを使うのだけはもったいない感じでした。無くても十分通る声です。
ナポレターナはナポリ方言が生かされた歌い方ですね。パバロッティもクラウディオ・ビルラもナポリの人からすれば、標準語の整いすぎた発音・歌い回しに聞こえるのでしょうね。
昨日は、久しぶりに「ブラボー」コールを連発して、ちょっと喉に負担がかかるほど、声を出しました。

$「日本を元気にするシンガー」 村上リサ のブログ



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本日も最後までお読み下さいまして、ありがとうございました。


【リサのライブ予定です】
(お問い合わせは「メッセージ」からお願い致します)

6/17(月)

「月曜シャンソンコンサート」   
開場 pm6:00  場所 渋谷 SARAVAH東京


6月1日(土)
「シャンパーニュ」
開場 pm6:30  場所 新宿 シャンパーニュ」


7月27日(土)
「昼下がりのシャンソン」
開場 pm2:00  開演 pm2:30  場所 新宿 シャンパーシュ


【村上リサライブ動画】

【村上リサ ライブスケジュール】 

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