皆様、おはようございます。村上リサです。

 リサは現在、4/13(土)に新宿のシャンソンの店、シャンパーニュで行われる、「昼下がりのシャンソン」というライブに向けて、練習の日々です。

 シャンパーニュは先代の店主で、シャンソン歌手であり、訳詞家でもあった矢田部道一さん(故人)が開いたお店で、今年の4月4日で41年目を迎えます。

 たくさんの、著名なシャンソン・カンツォーネ歌手たちを輩出している老舗でもあります。

 リサは、一昨年、こちらのお店で年に一度、11月に行われるオーディションに合格して、去年の3月11日にデビューさせていただきました。

 今では、土日に行われている「昼下がりのシャンソン」ばかりではなく、夜の部でも歌わせていただいております。
 
 リサとしては一番出演回数が多いお店です。

 $「日本を元気にするシンガー」 村上リサ のブログ

 これは去年の7月にネットテレビスティッカムの「千羽愛子のLove Chansons」という番組でカンツォーネ「カルーゾ」という曲を歌ったときのものです。

 昨日の記事で一番下に載せたあの動画の一コマです。リサのお気に入りの一枚です。

 ご覧に下さった方はお気づきかと思いますが、語り調の歌い方から一転してメロディー重視の部分「おまえを愛した 死ぬほどに愛した・・・」という部分が度々出てきます。

 そこで、マイクを完全に外して歌っていたので、驚かれた方もいらっしゃることと思います。

 絵的にはちっと違和感が残る方もおられると思います。

 あの部分が、実はリサにとって長所でもあり、課題でもあるのです。

 もともと、リサが身につけた発声法は、オペラやクラシックの歌曲を歌うための技術です。

 具体的にいうと、まだ、マイクが無かった時代に、「大ホールでピアノや、時には大編成のオーケストラの伴奏で歌っても、メロディーと言葉がしっかりと聞こえる」、ということが前提になっています。

 声の大きさや音域の広さ、更には一声聞いただけで「ドラマを感じさせてくれる」喜怒哀楽を表現できる、感情を凝縮したような響き。

 それを目指して、鍛錬に明け暮れた日々が長くありました。

 体の芯まで染みついています。もう、楽譜を見ただけで学生時代によく聴き、お手本としてきた大好きなテノール、プラシド・ドミンゴの声が聞こえてくるくらいです。

 もちろん、あれほど超人的な素晴らしい声は出せませんが・・・。(笑)


 
 ただ、50人も入れば満席となるシャンパーニュのようなお店に場合、声の大きさが諸刃の剣で、「うるさく聞こえやすい傾向にある」ということです。

 特にマイクで至近距離から声を拾うと、アンプで増幅されて、場合によっては心地よい限界を超えてしまうのです。

 先日、初めてシャンパーニュのスピーカーに近い席で、マイクの近くで大声を張り上げる方を聴きましたが、私もこういう風に聞こえていたとしたら、「ちょっとまずかったかな」と思う瞬間がありました。

 マイクが近かったので、歌い始めの息を吸う音まではっきり聞こえたので、あのぐらい、しっかり吸って、しっかり吐きながら歌うスタイルをとるなら、マイクはもっと離した方がいいのかと、普段の自分に置き換えて考えてみました。

 もちろん、大ホールで歌う時のように、声を拾うマイクのバランスをとるための、専属の音声さんがついていれば別ですが、普通の場合は自分で何とかしなくてはなりません。

 でも、出演回数を重ねれば自然とそのお店でに響き具合が、少しずつわかってきました。

 リサ以外にも声楽出身の歌い手さんはいますが、皆最初は苦労するようです。

 言葉の子音が強すぎたりとか。マイクを離したときのバランスもあるので、これも難しい問題かも知れないけれど・・・。


 バレリーナがいきなりジャズダンスを踊れって言われても、経験がなければ戸惑うのと同じかな。

 「郷に入っては郷に従え」いったところでしょうか。

 本日も最後までお読みいただき、ありがとうがざいました。


追伸
 リサがまだ、クラシックのモーツァルトのレクイエム等のソリストをやっていた頃のCDが出てきたので、youtubeにアップしました。合唱に導かれて、1分すぎ頃から4人のソリストの1人として、テノールパートを歌っています。
 
 会場の固定マイクなので、ソリストの声が少し声が小さく聞こえるかも知れません。

 曲はモーツァルトの「テ デウム」の冒頭です。聴いてください!




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