おかえり。 | 妊活と癌患者の家族と。

妊活と癌患者の家族と。

妊活のこと、家族のこと。

忘れてしまうのが怖くて

思いのままに残します。


姉が退院して帰ってきた日。

正直、もう退院できないんじゃないか、

もう姉は退院までもたないんじゃないかと、

不安な夜を病院で過ごしたけれど、

無事退院できて、家に着くなり「ただいまー」と姉。

それだけでもう涙。


あれよあれよと、姉は車椅子から介護用のベットに移されて。

そんな姉と、帰って来れたねー!と喜びを分つ暇もないほど、

私と義兄は、在宅看護や在宅医師や介護ベッドや酸素ボンベの方等から

説明の嵐。

その間、部屋の片付けに来ていた義兄母が、約3年ぶりの対面。

そして姉とおしゃべり。

姉とたくさん話しているのが羨ましくて、説明の話は全然頭に入って来なかった。


姪っ子のピアノの話をしていて、

嫌々通ってるピアノ、辞めさせた方がいいのかなぁ、と姉が話してた。

そんなこと一度も言ったことなかったのに。

ピアノは続けさせる、その一点張りだったのに、なんの心変わり?

とか、いろんな説明そっちのけで、心の中で姉の話につっこみをいれる。


いろんな説明が終わり、やっと姉と話せる時間には、

姉は義兄母とたくさん話して疲れたのか、そんなにおしゃべりせず赤ちゃん泣き

お家帰ってきたね!おかえり!よかったね爆笑と言うと、

「チルドレンたちは帰った??みんな帰った?」と、、

お医者さんや看護師さんが、ちびっこがワイワイ騒いでるように見えてたのかな。

それからは、スヤスヤ寝てしまって。

そこからの会話はもうほぼありませんでした。


父と母がその日の夕方に来たものの、

お父さんとお母さんきたよー!と話しかけても、

うなづいたのかどうかもわからないレベル。


お姉ちゃん、あなたはお家に帰れて嬉しかったですか。

苦しくなかったですか。