おはようございます。

タイトルの薬事情2ってまだ1も書いていないのにすみませんチーン

どこから書けばいいんやら滝汗

自転車に乗れなくなったストレスは凄まじいものがありました。

それまで息子が障害者っていう認識が無いくらいの生活をしていたので反動は大きかったです。

勿論言葉が話せない、人とコミュニケーションが取れない、パニックになるというのはありました。 

小さい頃から。

でも、健常者を育てるのも大変なんだしその大変の中味が違うだけと思っていました。

自閉症の事を全く知らなかったのでそれ以降起こってくる様々なこだわり行動がそれまでの生活を一変させました。

施設でも他害、自傷、パニックも酷くなったようでした。

こだわり行動が酷くなり、それは全て私にも要求するものなので相手をするのが大変なんてものではない程キツかったです。

例を挙げるとキリがないのですが、とりあえず私の一挙手一投足全てを見ていて自分の思うように私を動かします。

顔をポリポリ掻いただけで飛んできて私の手を取りその掻いた部分をこだわりの回数だけ掻きます。

食事の支度もそうです。
息子のご飯をテーブルに並べるのにお茶碗一つをキッチンとテーブルを3往復します。
それはお箸、お皿、コップ全てです。

一食分並べるのにかなりの時間と私の運動が要ります。
それが3食毎日です。

ハンガーに対するこだわりもキツくて洗濯物が掛かっているハンガーを1本1本左右に30cm程こだわりの回数だけスライドさせます(私にハンガーを持たせて)
ハンガーが20本あればそれが20回続きます。

トイレに行きたくても部屋の中のソファーとトイレの往復をこだわりの回数だけしてからでないと行けません。

送迎車を降りたら家に入るまでに前の道路で向き合って顔の角度を指定されて息子が納得するまでこだわりの言葉を言い続けます。
人が通ったり車が来ると又一からです。
雨の日も炎天下も毎日です。
自閉症は場面転換が苦手で、施設モードから家モードに切り替える為の儀式なんです。
長い時で1時間掛かる事もざらでした。

これは今もしていますが、お風呂に入る前の儀式(私が階段に座って息子の言葉の儀式の相手をします)
息子「お風呂お風呂お風呂お風呂」
息子「偉いぞ」
私 「偉いぞ」
息子「偉いぞ」
私 「偉いぞ」
息子「偉いぞ」
私 「偉いぞ」
私 「立っていいですか?」
息子「はい」

これをしないとお風呂に入れません。

昔は主人が夜もうすぐ帰って来る、自分は二階に行かないといけないという時に下の部屋から二階に行く為の場面転換の儀式がありました。

今はしていないので言葉は忘れたんですが、全てのこだわりの行動、儀式に私だけが参加するんです。

まだまだいーっぱいあります。
全部自分の思い通りにならないとパニックになります。

そんな中更にエキサイトし始め息子が豹変したんです。
殺気を感じるようになり、いつも目が釣り上がって、直ぐに私に手を出して来るんです。

つねられ、引っ掻かれイライラが凄くて私は身の危険を感じ鍵付きの元娘の部屋に籠るようになりました。
上に書いた儀式やこだわり行動の相手は全てしていました。
今まで2人でのんびり過ごしていた時間が恐怖に変わり部屋に籠もっていました。

これを見かねた娘が奔走してくれて初めて息子のような障害がある人を診てくれる専門病院に行ったのです。

初診日息子は先生の目の前で娘の腕を引っ掻かいて流血させました。

そこで生まれて初めてお薬が処方されたのです。

こだわりを止める薬は無いけど、興奮を抑えるお薬をまずは一包からと(漢方薬です)

藁にもすがる思いで行った病院の先生に初めて「自閉症です」と診断されました。

その日の夜から投薬が始まりました。

薬には全く抵抗のない息子だったので処方通りちゃんと飲んでくれました。

その薬を飲むと眠たくなるとは聞いていたのですが、本来起きてる時間ずっと半目で眠くて眠くて仕方がない様子でした。

薬の効果で息子の興奮は静まり殺気は感じられなくなりました。

それより1日の殆どを寝てしまうようになったんです。

その姿を見て私は自分の保身の為に息子をこんな目にあわしているとものすごく自己嫌悪に陥って自分を責めていました。

そんな時娘が、「そんな風に思わんとき。絶対に〇〇もイライラして大好きな母ちゃんに手を出してんの辛かったと思うで。〇〇の為にも薬飲んで良かったんやで」と。

絶対的に娘の言う通りなんだと思います。

でもやはり私は薬で大人しくさせるという事に罪悪感があります。

ほなあのままで良かったんか?と言われるでしょう。

それもNOです。

ほなこれしか手段がないやないか。

そうなんです。これしか方法はないんです。

だから私の意識を変えるしかないんです。

あれからずっと薬は飲んでいます。
こないだ載せた画像です。
倉敷での昼食シーン、息子の右手には薬(漢方薬)を飲む為のオブラートが写っています。
漢方薬は食前なのでたまたまこないだ載せた画像に写り込んでいました。

今は飲みだした頃程の眠気は無いのですがやはり眠たいとはよく言っています。

あれ以降殺気も無くなり元の息子に戻りこの穏やかな笑顔が見れています照れ

同じ薬でも全く効かない方もおられるようです。

息子には合ってたんですね。

穏やかな日が過ごせて息子も私も幸せです照れ

助けてくれた娘には本当に感謝しかないですえーん

因みに主人はこの一連には全くノータッチです。

俺はあいつとは合わん。分からん

だそうです。

いつも読んで下さり本当に有り難うございます爆笑
世の中にはうちよりもっと大変なご家族もおられると思います。

何が大変かは人それぞれ違うのでうちのケースが大したことないやんと思われるかもしれません。

家族に自閉症者がいるほんの一例として読んで頂けたらと思います。

今思えば息子とチャーミーってとんでもない繋がりだったんですねびっくり
息子が豹変したのはチャーミーがいなくなってからなのでびっくりびっくり



最後まで読んで下さりありがとうございます照れ