①ではサッカーにおける選手とサポーターの関係というのが、どちらかにパワーバランスが傾いてもダメで、両者は常に対等な関係において、その力が発揮される、という話をした。
筆者はこの話を聞いた時にサポーターと選手の関係って、実は男女間の関係に似ているのでは?と感じた。
自らの恥を晒すようだが、かつて筆者は年上の女性との交際があった時期がある。
初めてできた彼女で嬉しくなり、彼女との交際は当初楽しくてしょうがなかった。
しかし付き合って3ヶ月後にいきなり別れ話を切り出され、失意のうちの失恋となった。
フラれた時は彼女が自分を振った理由が分からなかったが今なら分かる。
それが①のサポーターと選手との関連性ではないが、男女間の交際でもフラットな人間関係を構築出来なかったところにある。
つまり筆者はパートナーに依存していただけだということだ。
男女交際でも夫婦でも、どちらか片方が相手に依存し、負担を強いる関係というのは長続きしない。
こうした人間関係を長期間維持するのに「我慢」というのは続かないものだ。
男女交際において必要なのは美貌や甲斐性よりも、お互いが本音で話し合える関係性であり、どちらかがパートナーに依存する関係というはいずれ破綻する。
筆者のこの時の恋愛は楽しかったが、筆者自身が相手に頼りきっていた、いわば「子供の恋愛」だった。
もし筆者が万が一、男女交際をもう一度するなら、互いの存在が親友であり、戦友のようなフラットな関係性を目指したい。
話をサッカーに戻して選手とサポーターとの関連性である。
サポは自分たちは客だという選手やフロントに上から目線の態度をとっていれば、そのチームは昇格が出来ないのももちろん、下部リーグに降格にすらなってしまう。
互いが互いの立場を尊重できるような関係性になったら、男女交際でもスポーツでも1+1=2ではなく3にも4にもなるような強い繋がりになるだろう。
重要で濃密な関係を築いていくことになるなら「お客様目線」「上から目線」を捨てて、フラットな立場作りというのが必要なのである。