①では21世紀の現在において、世界のサッカーはバルセロナ化が進み、均一化しているという話をした。

それは画一化になりつまらない部分もあるが、筆者はそれでも世界サッカーのバルセロナ化には賛成というスタンスを取った。

ここからはその理由を述べていきたい。

現在サッカーのバルセロナ化。それは言葉を変えれば、攻撃的なサッカーがスタンダードになる、ということである。

実力差があれば点差が青天井になるスポーツに野球とバスケットがある。

しかしこの2つのプロリーグを観ると、実力差が拮抗すればするほど、守備に重点を置くプレーに終始する。

野球でも理想のスコアは3-2というし、Bリーグでも100点ゲームはほとんどない。

プロのリーグ戦という長丁場ではいかに得点するかというより、いかに失点しないか?というところに重きを置かないと淘汰されてしまう。

しかし頻繁に点が入る野球やバスケットならそれでもいいが、サッカーは究極のロースコアゲームである。

スコアレスドロー(0-0)という試合結果も普通にあり、コアなサッカーファンはそうした試合にも楽しみを見つける術を身につけている。

しかしたまの週末の午後をランチで贅沢ができるお金を費やしてスタジアムに来る一見さんにとっては、そうした試合はたまったものではない。

サッカーにおいてリピーターを増やすには、当たり前だがやはりゴールシーンが多いことである。

そうしたゴールシーンの多い試合の完成形は何か?

そう。それがFCバルセロナの攻撃的なサッカーなのである。

今回のテーマはややもすると陳腐に聞こえるかもしれないが、草の根レベルでサッカーファンを増やすには意外と重要なテーマである。

プロはゴールの多い試合を沢山作ることによってファンが開拓できることを忘れてはいけない。

凡戦の末の勝利には先細りの結果した待っていないのだ。